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事務機メーカーの統廃合と新製品の発明に関連は?

2025-02-13

OKI、リコー・東芝の事務機連合に合流 生産・開発統合へ(日経電子版 有料記事 より)

今日の新聞のニュースで、OKIがリコーと東芝の事務機器連合に合流するという記事が流れました。
昨年、OKIがLED印刷技術を使った複合機の部門から撤退するという話を聞いていましたが、
その後は小型プリンターのみに注力する姿勢を取るものと認識していました。
やっぱり事務機にも再参入するんですね。

事務機器のメーカーも、実は勢力図がどんどん変わったり、作るものが変わったりしています。
ただ、あまり派手なイノベーションがないため、世の中に大きなインパクトを与えることは少ないですよね。

OKIの複合機といえば、ちょっと珍しい「用紙縦搬送」スタイルが特徴で、
印刷時に複合機の正面に立つと、用紙が「前後」に移動します。他の主要メーカーは「左右」搬送ですよね。
縦搬送の機器は、見た目がスリムでコンパクトに感じられます。
実際にはその分奥行きが長くなるのですが、それが一つの特徴と言えます。

ただ、改めて考えてみると、それ以外に他社の複合機と大きな違いはあまりないような気がします。
カタログに載っている機能を比較してみても、どの機種も決定的に目立つポイントが少なく、
画期的なイノベーションが生まれているとは言えない状況が、ここしばらく続いている印象です。

ところが、事務機自体は大きく進化していなくても、
すでに実装されている機能がお客様にとって「新たな発見」や「イノベーション」になることはあります。
便利な機能が存在していても、「知らない」ことで「存在しない」も同然になっているケースも少なくありません。
そして、事務機の営業スタッフですら、その機能を十分に把握していないこともあります。これは非常にもったいないことです。

今回の「合流」の記事を受け、販売戦略については各社で議論されるでしょうが、
複合機の新機能に関するイノベーションまで話が及ぶかどうかは疑問です。
しかし、改めて、当社の方針の一つとして、
「お客様が知らない便利な事務機の使い方をお伝えする」ことに、これまで以上に力を入れていきたいと感じました。