話題のコラムを読んで|サガス雑記

いま理想的だと思うオフィス環境とは

2025-01-27

オフィスのあり方、企業を映す 家具大手アイデア競う(日本経済新聞 より)
働きやすい職場環境とは?成功事例や改善アイデアを解説(KOKUYO より)

2020年からコロナ禍を経験し、企業ごとにリモート出社とリアル出社のハイブリッドを模索する時期を過ごしてきましたが、
結局どちらのほうが効率的で社員に支持されているのか、価値観がかなり多様化しているように思えます。
世界の大企業を見ていると、コロナ禍が過去のものになりつつある現在、クリエイティビティの品質を保ったり、指示命令系統を守るために
リアルな出社を求める企業が増えていますね。
<参考>米Amazon、Googleも出社回帰 なぜ、わざわざ脱リモートするのか?(ITmediaビジネスより)

業種や企業風土によってリアルかリモートかの適正が異なることはもちろんですが、それは個人によっても同じではないでしょうか。
会社のリアルなオフィスに出社したほうが集中できるし、周りの目があるほうがサボらない、対面でのコミュニケーションは空気感を読むところも含めて
リモートでは再現できない、といった意見もあります。一方で、リモートを好む人々は、通勤に体力と時間を使わないほうがパフォーマンスが良いとか、
リモートのほうが集中できる、好きな場所で働いたほうがリラックスできて効率が良い、という声もよく聞きます。

経営者側から見ると、そのどちらを取るかは悩みどころでしょうね。業種的に「現場」が必要不可欠な事業ならリアル出社は必須ですが、
リアル・リモートどちらでも成立するような事業であれば、最終的には経営判断に委ねられるわけです。
社員ごとにリアルとリモートを選べるようにすると、それはそれで社員間の不平等感や軋轢が生まれる可能性もあります。
頭の痛くなる判断課題ですね。

個人的には、事務的な業務やルーティンワークは生成AIを活用して時短しつつリモート勤務で対応し、週に1、2度はリアル出社する
ハイブリッド型が一番バランスが取れるのかなと思います。ただ、実際にはフルでリアル出社していますし、そのほうが今のところ
良い結果を出している気がするので、変える必要性もないかなと感じています。
電車通勤の時間も、考え方によっては決まった作業ができる貴重な時間ですし(本を読んだり、SNSをチェックしたり)。

インターネットで仕事をするようになった2000年代初頭と同じか、それ以上に大きな技術革新がAIによってもたらされるのは
ほぼ確実だと思います。その先にある私たちの働き方や働く環境がどう変わっていくのか、興味深く見守りたいですね。