中古複合機に隠された真実 ?「本体の安さ」だけで選ぶと、なぜ失敗するのか??


業務用複合機(コピー機)の入れ替えや新規導入を検討する際、インターネットで検索すると、 驚くほど安価な「中古複合機」が目に入ります。「新品の1/5の価格!」といったうたい文句を見ると、 少しでも導入コストを抑えたいと考える経営者やご担当者様にとって、非常に魅力的に映るかもしれません。

しかし、その「本体価格の安さ」だけで決断してしまうのは、非常に危険です。
いきなり結論から申し上げます。
「中古複合機は、購入費用(初期コスト)は安いかもしれませんが、後からかかるランニングコストが非常に高い」という点に、くれぐれもご注意ください。

中古複合機について知られていない2つの事実

なぜ私たちがこのように強く警告するのか。 それは、多くの中古販売店のWebサイトにおいて、導入後に必ず発生する「ランニングコスト」について、意図的に詳しく説明していないケースがほとんどだからです。
購入される方は、その「ランニングコストの存在」に気づかないまま、あるいはその重要性を認識しないまま契約してしまい、 後から「こんなはずではなかった」「毎月の請求が高すぎる」と後悔することになるのです。

知らなかったポイント【1】説明されない高額な「ランニングコスト」

では、なぜ中古販売店は、その重要なランニングコストについて詳しく説明しないのでしょうか。

答えは単純です。
中古機業者の多くが、そのランニングコスト(カウンター料金)で収益を得ているからです。
中古の商品を安く販売して、導入後の保守費用で収益を得る形で、そのカウンター保守の料金(1枚印刷するごとにかかる費用)を、 新品の相場よりも「割高」に設定することで、継続的に収益を上げる形が多いです。 これが、中古機販売の典型的なビジネスモデルです。

中古機に潜むコスト

これでは、導入コストを安く抑えたつもりが、印刷すればするほど割高な料金を払い続けることになり、 数年も使えば「新品を買っておいた方がよっぽど安かった」という事態になりかねません。

知らなかったポイント【2】メーカー非認定という「時限爆弾」

さらに深刻なのが、「保守・部品供給」に関するリスクです。
皆様にぜひ押さえておいていただきたい事実は、「日本国内で、各複合機メーカーは中古品を正規認定していない」ということです。 (メーカーが再生している商品は一部ありますが)
これが何を意味するか、お分かりでしょうか。

中古機に潜む故障リスク

メーカーの正規認定がないということは、修理や保守に必要な部品の供給ルートが「純正」ではない、あるいは非常に不安定である可能性が高いということです。
中古市場に出回っている機械は、数年前、場合によっては10年近く前のモデルも珍しくありません。 メーカーは製造終了から一定期間(通常5?7年程度)を過ぎると、保守部品の供給を停止します。
その結果、どうなるか。 ある日突然、中古販売業者から**「申し訳ありません、メーカーに部品がなく、修理できません」**と宣告されるリスクを常に抱えることになるのです。
「安く買ったのに、壊れたら修理もできず、ただの鉄の箱になってしまった」
請求書や見積書が出せない、契約書が印刷できない……。業務がストップしてしまった時、最終的に困るのはお客様ご自身です。 これは、中古機が抱える「時限爆弾」と言っても過言ではありません。

私たちが中古販売をやめた「理由」

実は、偉そうにお話ししている私たちも、起業したての頃は「少しでも予算を抑えたい」という起業家の方々のために、導入コストが安い中古複合機を販売していた時期があります。
しかし、現在はその取り扱いをほぼやめています。
なぜなら、メーカーの認可もない中古品をお客様に供給し続けることは、その「責任」の所在を確保するのが非常に難しいと痛感したからです。
「売ったはいいが、部品がなくて直せない」 「お客様の大切な業務が止まってしまう」
このような事態を避けるため、私たちは中古販売の経験を経たからこそ、「お客様に安心して長く使っていただく」ことの重要性に気づきました。 だからこそ、保守部品の供給ルートがメーカーによって明確に確保されている**「新品」**の取り扱いを強く推奨しているのです。

本当に「賢い」選び方とは?

もちろん、中古複合機を安く買い、「使わずにそのままオブジェとして置いておく」だけなら、それは安い買い物でしょう。

しかし、ビジネスで日々しっかりと使うのであれば、話は別です。 使う過程で発生する「割高なカウンター料金」や「突然の修理不可リスク」。 これらを天秤にかけると、結果的に新品の方がトータルコストで安かった、ということは決して珍しくありません。いえ、むしろ結構多いのです。
私たちが考える「賢い選択」とは、目先の安さではなく、長期的な視点で選ぶことです。
1.導入コストは「リーズナブル」な新品を選ぶ。
2.保守は「過剰な課金をしない」方式(=カウンター料金に頼らない方式)を選ぶ。

長く、安心して業務のインフラとして使い続けるのであれば、この2点が非常に重要です。

【ちょっとおまけの話】日本だけの特殊な「カウンター保守」
ちなみに、この「カウンター保守(料金)」という仕組み自体、実は日本国内でしか普及していない特殊なものです。 海外では全く違う方式が主流なのですが…この話の詳細は、また別の機会にお話ししましょう。

「トータルコスト」で最適解をご提案します

「カウンター料金に頼らない保守って何?」 「自分の会社の場合、中古と比べてどれくらいトータルコストが変わるの?」

もし御社が「本体価格の安さ」だけでなく、「5年先を見据えたトータルコストと安心感」で複合機を選びたいとお考えなら、ぜひ一度私たちにご相談ください。

中古販売の経験もある私たちが、御社の状況に合わせた最適な「カウンター料金のかからない」新品プランを、誠意をもってご提案します。

中古機に潜む故障リスク