【この記事の要点:図面の出方、対応OS、ちょうどいい大きさの3つで選ぶ】
  • CADのA1・A2サイズの印刷は、複合機の役目ではありません。大判プリンターに任せます。それでも、複合機での図面の印刷はやはり多いようです。気にされる方は、細線や細かい文字の出方を気にされます。
  • CADのソフトを古いバージョンから使っていて、古いOSから印刷できるかというお問い合わせもありました。メーカーが対応OSと認めているもの以外は動作対象外なので、念のためチェックを。
  • 印刷の量は多くないので、比較的コンパクトなエントリー・スタンダードモデル(毎分20〜25枚)が適しているようです。
コンパクトなA3機を選ぶなら、本体の大きさや標準の構成を先に知っておくと検討が具体的になります。新規導入でよく選ばれるA3カラー複合機を、ひとつの目安としてご覧ください。
大きさの目安に:新規導入向けA3カラー複合機 シャープ BP-22C20

建築設計事務所の複合機選び|A1・A2は大判プリンター

公開日:

建築設計事務所で、複合機から細い線の図面を印刷している様子

平面図、立面図、詳細図。建築設計事務所の机の上には、いつも図面が広がっています。大きな図面は大判プリンターで刷っていても、打ち合わせ用の縮小した図面や、確認のための図面は、複合機で刷ることが多いものです。 私たちは秋葉原の複合機専門店として、業界で40年近く、さまざまな業種に複合機を納めてきました。建築設計事務所のご相談では、図面の出方と、CADを動かしているパソコンから印刷できるかのお話がよく出てきます。 このコラムでは、建築設計事務所で複合機を選ぶときに大切にしたいことを、図面の出方、対応OS、ちょうどいい大きさの3つを中心にお伝えします。

1. A1・A2は大判プリンター、それでも複合機の図面は多い

CADのA1、A2サイズの印刷は複合機の役目ではないので、大判プリンターに任せます。それでも、図面の印刷はやはり多いようです。 複合機で刷れるのは、多くの場合A3までです。A1やA2といった大きな図面は、大判プリンターの出番になります。

ただ、大判プリンターがあっても、複合機で図面を刷る機会はたくさんあります。A3やA4に縮小した図面を打ち合わせで配ったり、確認のために刷ったり。建築設計事務所の複合機は、ふだんの書類と同じくらい、図面を刷る機器でもあります。A3が必要かどうかの考え方は複合機はA4機で足りる?でまとめています。

2. 気になるのは、細線と細かい文字の出方

気にされる方は、細線や細かい文字の出方を気にされます。 建築の図面には、とても細い線や、小さな寸法の数字、注記の文字がたくさん書かれています。とくに縮小して刷ると、線がかすれたり、文字がつぶれたりしやすくなります。

図面をよく刷る事務所では、機種を選ぶ前に、実際に使っている図面のデータで試し刷りをしてみるのがおすすめです。細い線がきちんと出るか、小さな文字が読めるかは、カタログの数字だけではわかりにくいところです。導入の前に試し刷りをするときのポイントは複合機のデモ・ショールームで必ず試すべき7項目でご紹介しています。なお、色の再現を重視するデザインの仕事についてはデザイン会社の複合機選びでまとめています。

3. 古いCADと古いOSから、印刷できるか

CADのソフトを古いバージョンから使っているので、古いOSからのプリントアウトができるか、といったお問い合わせもありました。 CADのソフトは、使い慣れたバージョンを長く使い続けることも多いものです。そのソフトを動かすために、パソコンのOSも古いまま、ということがあります。

新しい複合機を入れるときに、その古いパソコンから印刷できるかは、意外と見落としがちなポイントです。CADを動かしているパソコンのOSとバージョンを、導入の前に確かめておきましょう。Macから印刷する場合の考え方はMac・iPhone・iPadから複合機に印刷できる?でご説明しています。

4. メーカーが対応と認めるOS以外は、動作の対象外

メーカーが対応OSと認めているもの以外は、動作の対象外です。念のためチェックをしてください。 複合機のプリンタードライバーには、メーカーが動作を確かめた対応OSが決まっています。それ以外のOSでは、たとえ印刷できたとしても、メーカーの動作の対象外になります。うまく印刷できないときに、サポートを受けられないこともあります。

古いOSのパソコンを使い続けている場合は、選ぼうとしている機種のドライバーが、そのOSに対応しているかを、導入の前に必ず確かめておきましょう。入れ替えのときに「前はできたのに」とならないための考え方は複合機の入れ替えで「前はできたのに」を防ぐでまとめています。

5. 印刷量は多くない。毎分20〜25枚のコンパクト機を

印刷の量は多くないので、比較的コンパクトなエントリー・スタンダードモデル(毎分20〜25枚印刷)のものが適しているようです。 建築設計事務所は、図面を刷る機会は多いものの、一度にたくさんの枚数を刷る業種ではありません。そのため、高速で大きな機種は必要ないことが多いです。

1分間に20〜25枚ほど刷れる、エントリーからスタンダードクラスのコンパクトな機種がちょうどいい事務所が多いと思います。そのぶん、置き場所も費用も抑えられます。図面の出方とOSへの対応を確かめたうえで、大きさと速さはほどほどに、というのが建築設計事務所の選び方です。

結論: 図面とパソコンに合う、ちょうどいい一台を

建築設計事務所では、A1・A2の大きな図面は大判プリンターに任せても、複合機で刷る図面はやはり多いものです。選ぶときは、細線や細かい文字の出方を試し刷りで確かめましょう。

古いCADを古いOSで使っているなら、メーカーが対応と認めるOSかを必ずチェックしてください。そして、印刷の量は多くないので、毎分20〜25枚ほどのコンパクトな機種が、多くの事務所にちょうどいい一台になります。

建築設計事務所の複合機に関するよくある質問(FAQ)

Q1. A1やA2の図面も、複合機で印刷できますか?

CADのA1、A2サイズの印刷は複合機の役目ではないので、大判プリンターに任せるのがおすすめです。複合機では、A3やA4に縮小した図面や、確認用の図面を刷ることが多いです。

Q2. 図面の細い線がきれいに出るか心配です。

機種を選ぶ前に、実際に使っている図面のデータで試し刷りをしてみるのがおすすめです。細い線がかすれないか、小さな寸法の数字や文字が読めるかを確かめておきましょう。

Q3. 古いOSのパソコンで動かしているCADから、新しい複合機に印刷できますか?

機種によります。メーカーが対応OSと認めているもの以外は動作の対象外になるので、選ぼうとしている機種のドライバーが、そのOSに対応しているかを導入の前に必ず確かめておきましょう。

Q4. 建築設計事務所には、どのくらいの速さの複合機が合いますか?

印刷の量は多くないことが多いので、比較的コンパクトなエントリー・スタンダードモデル(毎分20〜25枚印刷)が適しているようです。置き場所も費用も抑えられます。

Q5. 大判プリンターがあれば、複合機はA4機でもいいですか?

大判プリンターがあっても、A3に縮小した図面を刷る機会は多いので、A3が刷れる複合機をおすすめします。扱う図面や書類の大きさをふまえて選びましょう。

コピー機・複合機 お役立ち情報

コピー機・複合機に関するあらゆるカテゴリーの情報をまとめました。機器導入の際などにご不明に思われたことや、用語の説明、制度・仕組みなどについてもご案内しています。
各テーマごとに情報が掲載されていますので、ご自由にご覧ください。