コピー機・複合機のセキュリティ対策

1.コピー機・複合機のセキュリティリスク

コピー機・複合機には内部ストレージが搭載されており、印刷やスキャンのデータが一時的に保存される場合があります。
これらのデータが漏洩すると、企業秘密や個人情報などの重要な情報が外部に露呈する可能性があるのです。
また、ファクスの宛先登録なども漏洩してしまうと、企業の取引情報を露呈してしまう事になりかねません。

2.コピー機・複合機の主要なセキュリティ対策

コピー機・複合機に管理者パスワードを設定して、設定変更やプリンターの制御を制限したり、
ネットワーク外部からの侵入を防ぐ「UTM」を設置し、オフィス内の不正使用・オフィス外からの不正侵入の監視を強化しましょう。

セキュリティ
・コピー機・複合機へのアクセス制御
ユーザー認証:
コピー機・複合機へ個別のID・パスワードを設定する事により、企業内で許可されたユーザーのみがアクセスできるようにします。

カード認証::
コピー機・複合機へカード読み取り装置を付ける事で、社員証などでの認証により、不正なアクセスを防ぎます。

ユーザーアクセス制御:
ユーザーに必要な機能にのみアクセス権を付与します。
また、不正アクセスを検出するために、アクセスログを記録します。
これにより、オフィス業務以外のプリントやスキャナの不正使用を抑制・監視することが出来ます。


・コピー機・複合機のデータ保護
データ暗号化:
印刷データやスキャンデータなどの内部ストレージに保存されるデータを暗号化し、漏洩しても読み取れないようにします。
機密情報を含む文書をプリントする前に、暗号化オプションを使用してセキュリティを向上させます。

データ消去機能:
定期的に内部データを消去し、漏洩リスクを最小化する。
コピー機・複合機に搭載されているストレージ(ハードディスクやSSD)には、適切なデータ消去プロセスを実行して機密データの漏洩を防ぎます。


・ネットワークセキュリティ
コピー機・複合機にファームウェアやソフトウェアの定期的な更新を行い、脆弱性を修正します。

ファイルアクセス制御:
特定のファイルやフォルダへのアクセス権を細かく設定し、機密情報への不正アクセスを防ぎます。

VPNの利用:
安全な通信経路を確保するための仮想専用線の利用も。

UTM(統合脅威ソリューション)の設置:
不正アクセスを防ぐためのネットワークセキュリティの強化。
社内ネットワークの入口にUTMを設置する事により、不正アクセス・フィッシング・情報漏洩・スパムメール・マルウェアなど様々なインターネットからの脅威を防ぎます。

そもそも「UTM」とは?
UTM(統合脅威ソリューション)とはインターネットと社内・オフィス内との間に建ててネットワーク攻撃や、不正アクセス等を防いでくれる壁のようなものです。
ルーターが持つ「ファイヤウォール」とは異なり、ウイルスやスパムも防いだり、外部からだけでなく会社・オフィスの内部からの不正アクセス(データ漏洩など)も防ぎます。
UTM

もっと詳しく。詳細はこちら⇒統合脅威管理ソリューション(UTM) のご案内

3.教育と定期的な監査

ユーザートレーニング:
セキュリティ対策は技術だけでは完結しません。利用者の教育と定期的なセキュリティ監査が欠かせません。
ユーザーにセキュリティポリシーとベストプラクティスを教育し、セキュリティ意識を高める事が必要です。

教育
セキュリティ評価:
定期的なセキュリティ評価と脆弱性スキャンを実施し、脅威に対する防御策を継続的に改善します。
これらのセキュリティ対策を組み合わせて、複合機のセキュリティを強化できます。セキュリティの要件や環境に応じて、 適切な対策を選択し、定期的な監視と更新を行うことが重要です。

4.まとめ

コピー機・複合機のセキュリティ対策は、企業情報保護の重要な一環です。
中小企業の経営者および個人事業主も、情報の重要性とリスクを理解し、適切な対策を講じるべきでしょう。

最新のセキュリティ技術の導入と適切な利用方法、定期的な監査と教育の徹底。
これらにより、企業の重要情報を守る強固な盾を築くことが可能です。
未来のビジネスにおいて、この盾が企業の信頼と成長を支える基盤となるでしょう。

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