業務用複合機の価格が不透明なのは、ユーザーごとの「印刷枚数」や「サポート条件」で大幅に変動するためです。 (1)コストの構造: 「本体価格(リース料)」と、保守・トナー代を含む「カウンター料金」の二階建て。 (2)本体相場: 印刷速度に比例し、普及機(20枚/分)で60万円、高速機(50枚/分)で120万円程度が目安。 (3)保守相場: 枚数が多いほど単価は下がりますが、カラー15〜20円、モノクロ1.5〜3円程度が標準的なラインです。 目先の本体価格だけでなく、5年間の「トータルランニングコスト」で比較することが、賢い導入への唯一の道です。
1. コピー機・複合機の価格相場はどのくらい?安い?高い?
業務用複合機の価格がネットに出にくいのは、本体とサポート(カウンター保守)がセットで、導入台数や月間使用枚数などの取引条件ごとに個別見積もりされるためです。
家庭用プリンターとは違い、業務用の価格情報がネット上に一切出ていないことに疑問を感じる方も多いでしょう。「いったい、いくらだったら安くて、いくらなら高いのか」が判断しにくい業界です。
その最大の理由は、業務用複合機は「本体」と「サポート(カウンター保守)」がセットで、ユーザーごとの取引条件(導入台数・月間使用枚数等)によって価格が個別に見積もられるからです。
メーカーや販売店は、その時々のキャンペーンや、将来的なトナー消費量(印刷枚数)を見込んで本体価格を調整します。そのため、カタログやWebサイトに記載されている「定価」と、実際の「市場価格」は大きく異なります。ここでは、それぞれの条件に合う適正な相場を確認していきましょう。
2. コピー機・複合機のコストは本体+カウンター料金
業務用複合機のコストは「本体料金」と「カウンター料金(トナー+保守)」の二階建てで、本体代だけで比較すると導入後の修理費やトナー代で損をします。
業務用複合機のコストは、大きく分けて以下の2つの合計で構成されています。これに加えて導入時の初期設置費用がかかり、コピー用紙は別途実費で用意する必要があります。
- (1) 本体料金: 現金購入、リース、またはレンタルの支払い。マシンの所有にかかる費用です。
- (2) カウンター料金: トナー代と修理メンテナンス代を、印刷枚数に応じて支払う形態。現在、90%以上の企業がこの保守形態を選択しています。
この仕組みを理解せずに「本体代だけ」で比較すると、導入後に高額な修理費やトナー代に悩まされることになります。必ず、この二つの合算で検討を進めましょう。
3. コピー機・複合機の本体価格(リース料金)相場
本体価格は「毎分の印刷速度」で決まり、月2,000枚程度の一般オフィスなら20枚機(本体約60万円・5年リースで月額約11,000円)が適正スペックの目安です。
業務用のスペックは「毎分の印刷速度」で分類されます。速ければ速いほど頑丈で高価になり、遅ければ安い傾向にあります。
例えば、月間2,000枚の印刷を行う一般的なオフィスなら、毎分20枚印刷できる「20枚機」が適正スペックです。この場合の本体価格は約60万円、5年リースで契約すると月額11,000円程度が相場となります。 ここを基準に、さらに高速な機種(30枚、40枚…)を選んだり、高度なセキュリティ・クラウド連携機能を追加したりすることで、価格は段階的に上がっていきます。
4. コピー機・複合機のカウンター料金の相場
カウンター料金は修理代とトナー代を含み、印刷枚数が多いほど1枚単価は下がります。普及帯の20枚機ではカラー18円前後・モノクロ2円前後が相場で、毎月の最低基本料金にも注意が必要です。
カウンター料金には「修理メンテナンス代」と「トナー代」が含まれています。印刷速度やメーカーによって単価は異なりますが、月間の印刷枚数が多いほど、1枚あたりの単価は低く設定されるのが通例です。
普及帯の20枚機では、カラー18円前後・モノクロ2円前後が相場です。ただし、大量印刷を行う大規模拠点では、モノクロ1.2円・カラー12円といった安価なプランが提示されることもあります。また、カウンター料金には毎月必ず発生する「最低基本料金」がある点にも注意が必要です。
【保存版】複合機本体 + カウンター料金 相場一覧表
| クラス区分 | 低速機 | 低中速機 | 中速機 | 中高速機 | 高速機 |
|---|---|---|---|---|---|
| 印刷速度 | 15枚/分 | 20枚/分 | 30枚/分 | 40枚/分 | 50枚〜/分 |
| 推奨月間枚数 | 〜1,000枚 | 〜3,000枚 | 〜6,000枚 | 〜10,000枚 | 1万〜2万枚〜 |
| 月額リース(5年) | 6,000円〜 | 11,000円〜 | 17,000円〜 | 20,000円〜 | 22,000円〜 |
| 一括買取相場 | 30万円 | 60万円 | 90万円 | 110万円 | 120万円 |
| カウンター単価 | カラー 20円 黒 3.0円 |
カラー 18円 黒 2.0円 |
カラー 16円 黒 1.5円 |
カラー 14円 黒 1.3円 |
カラー 12円 黒 1.2円 |
| 月間コスト合計例 | 14,100円 | 31,400円 | 52,100円 | 71,100円 | 110,800円 |
※月間コスト合計例は、カラー3割・モノクロ7割の比率で各推奨枚数を印刷した場合の試算です。
※「リース料相場」は5年(60回払)契約を想定。料率により変動します。
※上記は当社調べの平均的な価格です。実際の見積もりは諸条件により異なります。
5. まとめ
相場が公開されていないからこそ、信頼できる販売店から自社の利用形態に合わせた個別見積もりを取り、5年間のトータルコストで比較することが最大のコスト削減につながります。
コピー機・複合機の導入を検討する際は、まず「リース」「購入」「レンタル」のどれが自社の資金計画に合うかを決めましょう。リースは長期で月額を抑えられ、レンタルは短期利用に適していますが基本は中古機となります。
複合機の価格相場は公開されていないからこそ、信頼できる販売店を見つけ、自社の利用形態(枚数・用途)に合わせた個別見積もりを取ることが重要です。安さだけを追求してアフターケアが疎かになれば、故障時に莫大な損失を被ることになります。サガスでは、お客様の現状を詳細に分析し、最もコストパフォーマンスの高い構成をご提案します。まずは、お気軽に概算見積もりをご依頼ください。
動画で見る:複合機の「料金の常識」は、なぜ今ゆらいでいるのか
結論を先に示すと、9割以上の会社が選んできた「カウンター料金(使うほど課金)」は、たくさん刷る時代に合理的でした。ペーパーレスとDXで印刷量が減る今、その前提が変わり始めています。カウンターを否定する話ではありません。枚数が安定して多い現場では今も合理的です。ただ、印刷量が読めない・減っていく会社では「カウンターフリー」という持ち方が合う場面も増えている、という時代の流れを短い動画にまとめました。価格相場の物差しとあわせてご覧ください。
動画の内容(テキスト版)
複合機の保守は、いま9割以上の会社が「カウンター料金」という方式を選んでいます。印刷した枚数だけ料金を払う仕組みで、トナーが切れても故障しても追加料金なしで対応してもらえる、分かりやすく安心できる方式です。これ自体は今も立派な選択肢です。
なぜこれほど多くの会社が選んできたのか。理由はシンプルで、かつてオフィスは「とにかくたくさん刷る場所」だったからです。会議資料も請求書も契約書も紙。毎月何千枚と刷るなら、トナーや修理を自分で抱えるより1枚いくらでまとめて面倒を見てもらうほうが合理的でした。枚数が多い時代の、理にかなった答えだったわけです。
ところが、ここ数年で潮目が変わりました。ペーパーレス化、クラウド共有、DX。スキャンしてデータで回し、画面で確認し、紙に印刷しない。オフィスの印刷枚数は確実に減ってきています。「使うほど課金」のカウンター料金は、たくさん刷る前提でこそ合理的でした。枚数が減っても毎月の最低基本料金は残り、複合機がDXハブとして賢くなるほど、使うほど課金されるねじれも生まれます。
そこで出てきたのが「カウンターフリー」という持ち方です。1枚いくらのカウンター料金をゼロにして、料金を分かりやすくする。サガスもこのモデルを用意しています。大事なのは、カウンターが悪いという話ではないこと。安定してたくさん刷る現場では今も合理的です。ただ、印刷量が減っていくこれからは、カウンターフリーのほうが合う会社も増えている。その2つを並べて選べることが健全だと考えています。月額の見かけの安さではなく、5年間の総額で比べてください。
章立て (Vrew完成後に実測値へ差し替え)
00:00 複合機の料金、9割が「カウンター」なのはなぜ?
00:29 カウンター料金とは何か(おさらい)
01:01 なぜ9割がカウンターを選んできたのか
01:31 潮目が変わった:印刷量が減る時代
01:57 「使うほど課金」の前提が崩れると
02:32 だから「カウンターフリー」という持ち方が出てきた
03:12 まとめ:月額の安さより、5年の総額で
参考(実録):「リース月額3,000円」の見積もりに飛びついて、5年総額では逆転してしまったお客様の話を note にまとめています。安く見えたのは「見せ方」でした。 → 月額の数字より総額を見る(note実録)
よくある質問(FAQ)
Q1. なぜ業務用複合機の価格はネットに載っていないのですか?
本体とサポート(カウンター保守)がセットで、導入台数や月間使用枚数などの取引条件ごとに価格を個別に見積もる商慣習だからです。メーカーや販売店はキャンペーンや将来のトナー消費量を見込んで本体価格を調整するため、カタログの定価と実際の市場価格は大きく異なります。だからこそ、自社の条件で見積もりを取ることが適正価格を知る近道です。
Q2. 複合機のコストは本体価格だけ見ればよいのですか?
いいえ。業務用複合機のコストは「本体料金」と「カウンター料金(トナー+修理メンテナンス代)」の二階建てです。さらに導入時の初期設置費用と、別途実費の用紙代もかかります。本体代だけで比較すると、導入後に高額なトナー代や修理費で想定が狂うため、必ず本体とカウンターの合算(5年間の総額)で検討することが大切です。
Q3. 自社にはどのくらいの印刷速度の機種が合いますか?
月間の印刷枚数が目安になります。〜1,000枚なら15枚機、〜3,000枚なら20枚機、〜6,000枚なら30枚機、〜1万枚なら40枚機、それ以上なら50枚機が推奨クラスです。たとえば月2,000枚程度の一般的なオフィスなら20枚機が適正で、本体約60万円・5年リースで月額11,000円程度が目安となります。
Q4. カウンター料金の相場はどのくらいですか?
普及帯の20枚機でカラー18円前後・モノクロ2円前後が標準的なラインです。印刷枚数が多い大規模拠点では、カラー12円・モノクロ1.2円といった安価なプランが提示されることもあります。枚数が多いほど1枚単価が下がる仕組みです。なお、毎月必ず発生する「最低基本料金」が設定されている点にも注意してください。
Q5. カウンター料金の「最低基本料金」とは何ですか?
印刷枚数が少ない月でも発生する最低額のことです。実際の使用枚数で計算した金額が最低基本料金を下回った場合は、最低基本料金が請求されます。印刷量が少ない月がある事業所では、この基本料金の有無や金額が実質コストに影響するため、見積もり時に確認しておくと安心です。
Q6. 提示された価格が「高いか安いか」を見極めるコツはありますか?
本体価格(またはリース月額)とカウンター単価を、本記事の相場一覧表と同じ速度クラスで突き合わせるのが基本です。そのうえで、5年間のトータルランニングコスト(本体+想定枚数×単価)で総額比較すると、見かけの安さに惑わされません。安さだけでなく、保守体制やアフターケアの内容も含めて判断することが、結果的に損をしない選び方です。
サガスおすすめの複合機−プリンターシェアNo.1の日本HPが誇るA3カラーレーザー複合機
印刷速度は毎分35枚と高性能で、高い処理能力を備えながら、
本体幅は約58cmと比較的コンパクトな設計となっており、限られたスペースにも設置しやすい点が特長です。
さらに、導入時より標準で5年間保証が付帯しておりますので、万が一の故障やトラブルの際にも安心のサポートをお受けいただけます。
性能・耐久性・安心のサポートを兼ね備えた、コストパフォーマンスの高いおすすめの複合機です。
他社機との比較表
| メーカー・機種 | 毎分印刷枚数 | 価格帯(幅) | リース月額(幅) ※5年契約 |
ランニングコスト (カラー/モノクロ) |
|---|---|---|---|---|
| 日本HP E786dn/785dn (当店イチオシ) |
35枚 | 37.8万円~60万円 | 9,000円~12,000円 | カラー4.6円/モノクロ0.49円 |
| Canon imageRUNNER ADVANCE DX C3935F |
35枚 | 85万円~120万円 | 15,000円~20,000円 | カラー10~15円/モノクロ1.0~2.0円 |
| Ricoh IM C3510 | 35枚 | 80万円~100万円 | 14,000円~18,000円 | カラー10~15円/モノクロ1.0~2.0円 |
| Fujifilm Apeos C3571 | 35枚 | 80万円~100万円 | 14,000円~18,000円 | カラー10~15円/モノクロ1.0~2.0円 |
※価格帯・リース月額・ランニングコストは構成や契約条件により変動する目安です。印刷速度はいずれも毎分35枚クラスの同等機種で比較しています。
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