コピー機をリースで導入する場合、通常「リース契約」と「保守契約」の2つを締結します。 (1)リース契約: リース会社が貴社に代わって機器を購入し、月々「使用料」として支払うもの。あくまで「物の導入」のための契約です。 (2)保守契約: 故障時の修理、パーツ交換、トナー補給など「稼働を止めない」ためのサービス。メーカーや保守会社と結ぶ「役務」の契約です。 「リース料を払っているから修理はタダ」という思い込みは、保険が効く「火災・災害」の場合を除き、業務用の世界では通用しません。この二つの違いを正しく知ることが、納得感のある導入への第一歩です。
リース契約と保守契約の違い 早見表
| 比較項目 | リース契約 | 保守契約 |
|---|---|---|
| 契約の対象 | 機器(物)の導入代金 | 修理・点検・消耗品などのサービス(役務) |
| 契約相手 | リース会社 | メーカーまたは保守業者 |
| 支払いの意味 | 機器を借りるための使用料 | 安定稼働を保証するためのサービス料 |
| 自然故障の修理 | 対象外(リースだけでは有償対応) | 契約内なら技術料・部品代・出張費が無償 |
| 火災・災害・盗難 | 月額に含む動産総合保険で対応可能 | 対象外(保険側の領域) |
| 消耗品(トナー等) | 含まない | カウンター契約等に含まれることが多い |
コピー機/複合機のリースと保守の関係について
リースは「機器を借りるための導入代金」、保守は「稼働を止めないためのサービス代」で、両者は全くの別物です。リース料を払っていても自然故障の修理は無償になりません。
お客様にお話を伺っていると、以下のような声を耳にすることがあります。
- 「リース期間中に故障したら、リース料を払っているんだから無料で直してくれるのが当たり前でしょ?」
- 「リースで導入すれば、保守は最初からタダで付いてくるのでは?」
しかし、結論から申し上げますと、「リース」と「保守」は全くの別物です。
リース料金とは、リース会社がお客様に代わって機械を購入し、お客様がそれを長期間「借用」するためにリース会社に対して支払う料金です。これはあくまで「機械(物)の導入代金」であり、端的に言えば、複合機を「借りるだけ」の費用なのです。
【補足:リース月額に含まれる「動産保険」について】
「借りるだけ」と書きましたが、リース月額の中には通常「動産総合保険」の保険料が含まれています。これにより、浸水、火災、落雷、盗難などの「偶発的な事故」による故障の場合は、保険適用で修理や補填が可能です。
しかし、通常の使用に伴う摩耗、故障、不具合(自然故障)については保険の対象外となります。
複合機を毎日快適な状態で維持し、不具合の際に無償で修理(技術料、部品代、出張費の免除)を受けるためには、別途、メーカーや保守業者と「保守契約」を結ぶ必要があります。
一般的に「リース」の対象となるのは、形のある「物」に対してのみです。修理対応やメンテナンスといった「サービス(役務)」はリースの対象にはなりません。そのため、別途保守に加入しない限り、たとえリース期間中であっても修理は都度実費が発生する「有償対応」となります。
業務用複合機の場合、ほとんどの機種において導入時の保守契約加入が必須となります。つまり、リースで複合機を導入する際は、「リース契約」と「保守契約」という2つの契約を同時に走らせることとなるのです。
【特殊な例外ケース】
中には例外も存在します。例えば「年間保守方式」などで、機械代と保守料金がパッケージ化されて販売されている製品の場合、それらを合算した金額でリースを組むため、保守料金を別途支払う必要がないように見えるケースがあります。
また、「レンタル」の場合は、機器の貸出料金(レンタル料)の中に保守料金が初めから組み込まれているケースが多く見られます。リースとレンタルは法的な性質が大きく異なりますので、詳しくは以下の関連記事をご参照ください。
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よくある質問(FAQ)
Q1. リース料金の中に保守料金は含まれていますか?
原則として含まれていません。リース料はあくまで機器(物)を借りるための導入代金で、修理やメンテナンスといったサービス(役務)は対象外です。安定稼働や無償修理を受けるには、別途メーカーや保守業者と保守契約を結ぶ必要があります。ただし「年間保守方式」のように機械代と保守料がパッケージ化され、合算してリースを組む例外的なケースもあります。
Q2. リース期間中に故障したら、無料で直してもらえますか?
保守契約に加入していれば、自然故障は契約の範囲内で技術料・部品代・出張費が無償になります。逆に、保守に入っていない場合は、たとえリース期間中でも修理は都度実費の有償対応です。「リース料を払っているから修理はタダ」という思い込みは、業務用機では通用しないため注意が必要です。
Q3. リースに保険が含まれていると聞きました。何に使えるのですか?
リース月額には通常「動産総合保険」が含まれており、浸水・火災・落雷・盗難といった偶発的な事故による故障の場合に、保険適用で修理や補填を受けられます。ただし、通常の使用に伴う摩耗や自然故障は保険の対象外です。日常的な故障に備えるのは保険ではなく保守契約の役割、と整理すると分かりやすくなります。
Q4. なぜリース契約と保守契約を別々に結ぶ必要があるのですか?
リースの対象は形のある「物」だけで、修理やメンテナンスという「サービス(役務)」はリースの対象に含められないためです。役割が異なる2つを分けて契約することで、機器の導入と稼働の維持をそれぞれ適切な相手(リース会社/メーカー・保守業者)と結べます。業務用複合機ではほとんどの機種で保守契約の加入が必須となっています。
Q5. レンタルなら保守料は別に払わなくてよいのですか?
レンタルの場合は、貸出料金(レンタル料)の中に保守料金が初めから組み込まれているケースが多く見られます。この点はリースと大きく異なります。ただしリースとレンタルは法的な性質も費用構造も異なるため、どちらが自社に合うかは利用期間や総コストで比較する必要があります。違いは関連コラムで詳しく解説しています。
Q6. トナーなどの消耗品はリース料に含まれますか?
リース料には消耗品は含まれません。トナーなどは保守契約の形態によって扱いが変わり、印刷枚数に応じて支払う「カウンター契約」では、トナーや定期交換部品が料金に含まれるのが一般的です。消耗品まで含めた毎月のコストを把握したい場合は、リース料と保守(カウンター料金)を分けて見積もると分かりやすくなります。




