1.コピー機/複合機リース満了時の選択肢とは?

コピー機/複合機のリース満了時はどのようにしますか?基本的に、リース契約が満期を迎えた時、契約者は「リース機返却・新規リース契約」か「再リース」のどちらかを選ぶことになります。
もう一つ、「買い取り」という選択肢も可能性としてはありますが、機器の性能や維持コストの面からその後長く使用出来ないリスクがあり、あまりお勧め出来ません。 「買い取り」に関しては、この後「4」でご説明しますが、まずは、そのまま使い続ける「再リース契約」する方法からご説明しましょう。

リース満了時の選択肢

2.今使用しているコピー機/複合機を「再リースする」という選択

再リースとは、例えば、期間を5年としてリースしたコピー機/複合機は、5年の満期を迎えた後は普通ならばリース会社に返却しなければなりませんが、1か月分のリース料 でまた1年間使用可能(1年ごとの更新の繰り返しは可能)なケースが、「再リース」です。
契約に基づいて当初のリース期間の満了後も当該リース資産の使用収益を継続することをいい、一般的には1年契約で年額基本リース料の12分の1程度の再リース料を支払うことが更新事項として契約に盛り込まれていることがほとんどです。
支払責任は満了しているので、更新したとしても、期間中に解約も可能です。つまりレンタル契約の様な形式に変更されます。
※ 再リース料金の算出は、リース会社により異なります。

3.再リース契約の注意点

再リースは、リース代そのものは、年間のリース料の1/12程度に下がりますが、何点か注意点があります。

1.保守料金(カウンター料金)はメンテナンス会社(メーカーや代理店自社メンテ)も併せて継続されます。 カウンター料金がなくなる(安くなる)わけではありませんし、保守料金はそのままということです。

2.製造物責任法(PL法)の適用により、メーカーは修理に必要な部品を確保する必要があります。 ただし、複合機の法廷耐用年数は5年若しくは300万枚(300万枚と言うのはメーカー基準)の印刷のいずれか早い方が機器入れ替え検討の目安になります。
法廷耐用年数とは税制上減価償却資産の耐用年数に関して、課税の公平性を図るために設けられた基準です。

コピー機/複合機の場合は、税制上の法廷耐用年数が5年であれば、まずは5年は使うべきであり、基本的に、再リース延長の目処は2〜3年を限度と考えた方がいいでしょう。特に、5年利用した際に300万枚刷っていないのであれば、 機器の状態はまだまだ良好な場合が多いので、再リースの方が圧倒的にコストパフォーマンスがよいのは当然のことでしょう。
ただし、再リース契約が低額でも、5年も経てば最新型の複合機が登場しており、これまで使ってきた機種の代金や保守料金の価格が安くなっていたりします。再リースだと保守契約の費用は最初に契約した時の金額ですが、 一度リース契約を切り、同型機を再びリースしなおす方がより安いリース料と保守費用になってお得というケースもあるのです。
このように、リース契約が終了したらすぐに、安易な再リースをするのではなく、機器の状態や最新機のリース代・保守料の見積りも精査した上で判断することがとても重要になります。

複合機のコスト

4.今使用しているコピー機/複合機を「買い取る」という選択

次に「買い取る」選択については、5年間使ってきたコピー機を買い取り、その後も使い続ける方法です。買い取ってしまえば自社のものとなるため、何年でも使い続けることができ、導入費用も抑えることができます。
その際、中古価格や残存簿価など、適正な価格でリースしていた複合機を買い取ることは可能ですが、格安な価格(再リース料1、2回分など)での売却は、税務上リース取引が否認されることがあります。 基本的には、リース満了後の「買取OK」としているリース会社は本当に稀なので注意してください。
また、5年も経過すれば、新しい機種が発売されていることもあり、古い機種の修理やメンテナンスを行うことが難しくなる場合があり、コピー機の保守契約も行っているリース会社では、 そのような面からも古い機種の買い取りを断られることが多々あります。

5.最新機種で新規契約

リース契約は、最終的な総額は購入よりも高くつくとはいえ、月々のリース料自体は安いので、機種変更の決断もしやすくなります。
特に複合機の場合は、どんどん新しい機種が登場するので、リース期間3〜6年ごとに設定して、最新機種を借り換えることにすれば、いつでも最先端のテクノロジーを使っていられることになります。 絶えず経費削減を求められる日本の企業においては、このようなメリットは非常に魅力的であり、複合機に関して多くの会社が購入よりもリースを活用しています。

6.まとめ(メリット/デメリット)

複合機のリース満了時には、「再リース」・「買取」 「返却し、最新機種へリースの組み換え」と3つの選択肢があります。まず、返却だけする会社はないと思いますので、その際、新しい機能が使え、 再リースするのとさほど価格の差もない「最新機種へリースの組み換え」か「再リース」がポピュラーな選択肢です。
迷われた際はどれが一番お得なのか、お気軽にご相談ください。

 
内訳 メリット デメリット
再リースの場合 ●リース料金の大幅なコストダウンが出来る
●今使用している機器をそのままで、入れ替えの手間は不要
●1年更新のため、新機種への乗り換えが容易
●使用中の機器をそのまま使用するので、旧世代機で最新機種に比べ機能が劣り、経年劣化により、不具合が発生する可能性がある
買取の場合 ●入れ替えの手間が発生しない
●所有権がリース会社から購入者へ移る
●使用中の機器をそのまま使用するので、旧世代機で最新機種に比べ機能が劣り、経年劣化により、不具合が発生する可能性がある
●保守対応を受けられなくなる可能性がある
新機種で契約する場合 ●初期コストをかけずに新機種を継続的に利用できる
●印刷スピードや省電力性能など、スペックの面で最新の機能を利用できる
●契約期間が長く、中途解約は原則不可
●コスト面の優遇はありません

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