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複合機リースの満了対策ガイド|再リースのメリット・デメリットと損益分岐点|サガスECショップ

【この記事の要点:再リースで下がるのは機器代のみ。カウンター単価が判断軸】

再リースとは:当初のリース契約期間(通常5から6年)が終了した後も、同じ機器を1年単位で継続使用する契約形態です。再リース料は年額基本リース料の12分の1程度(月額1回分相当)と非常に安価になるのが特徴です。

実務的メリット:
(1) 固定費の劇的削減:機器代金としてのリース料負担が大幅に軽減され、キャッシュフローの改善に寄与します。
(2) 運用の継続性:使い慣れた操作環境を維持し、機器入れ替えに伴うPCの設定変更やドライバ再導入の手間を排除できます。
(3) TCOの最適化:印刷枚数が少なく機器の摩耗が軽微な場合、最新機へのリプレイスよりも総保有コスト(TCO)を抑制できる可能性があります。

複合機リース満了後の再リースと経営判断のポイント

1.複合機リース満了時に提示される「3つの選択肢」

結論:満了時の選択肢は「再リース(現状維持)」「最新機へのリプレイス」「買い取り」の3つ。実務上の主役は前者2つで、買い取りは税務・保守の制約から稀です。

複合機のリース契約が満期を迎える際、ユーザーには主に以下の3つの選択肢が提示されます。それぞれの背景と基本的な考え方を整理しましょう。

(1) 再リースして現状維持:
機器をリース会社へ返却せず、安価な料金で1年単位の延長利用を行う最もポピュラーな選択肢です。

(2) 最新機種へリプレイス(入れ替え):
旧機種を返却し、最新のテクノロジーを搭載した新機種で新たに5から6年のリース契約を締結します。

(3) 買い取り:
所有権をリース会社から移転させ、自社資産として保有する選択です。しかし、後述する通り税務上の制約や保守体制の維持から、推奨されるケースは稀です。

リース満了時の意思決定フロー

2.「再リース契約」のメカニズムとコスト構造

結論:当初契約で物件代金の支払いは完了しているため、再リース料は年額の10分の1から12分の1程度(月額1回分相当)。毎月の支払いが年1回で済み、解約も柔軟です。

再リースとは、当初の契約で物件代金の支払いが完了しているため、リース会社が事務手数料程度の低価格で使用収益権を1年更新で認める仕組みです。

コスト構造の劇的な変化:
一般的に、年間の再リース料は「当初の月額リース料の約1ヶ月分(年額基本リース料の12分の1)」に設定されています。つまり、これまで毎月支払っていた金額を、年に一度支払うだけで済むようになります。また、再リース期間中はいつでも解約・返却が可能になるケースが多く、レンタル契約のような柔軟な運用が可能になるのも大きなメリットです。

※注:再リース料の算出基準はリース会社によって異なりますが、概ね年額の10分の1から12分の1が相場です。

3.再リース選択時に見落としがちな3つの注意点

結論:再リースで下がるのは機器代だけで、割高なカウンター単価は据え置き。経年劣化による故障リスクと部品供給終了も重なるため、延長は2から3年が現実的な目安です。

コストメリットが強調される再リースですが、プロの視点では以下の「見えないリスク」を精査する必要があります。

(1) カウンター料金(保守料)は据え置き:
再リースで下がるのは「機器代金」のみであり、1枚あたりの「カウンター単価」は変わりません。5年以上前の高い単価設定のまま据え置かれるため、最新機種で契約し直した方がカウンター料金の大幅な引き下げによって、トータルの月額コストが逆転するケースも多々あります。

(2) 法定耐用年数と物理的寿命(300万枚の壁):
複合機の法的耐用年数は5年です。メーカーは通常、5年または累積300万枚(機種による)のいずれか早い方を設計上の限度としています。再リースで6から8年と使い続ける場合、搬送系パーツや定着ユニットの経年劣化により、紙詰まりや異音といったトラブルのリスクが飛躍的に高まります。

(3) 修理部品の供給終了リスク:
製造物責任法(PL法)に関連し、メーカーは製造終了後一定期間(通常7年程度)しか補修用性能部品を保持しません。再リースの延長期間が長くなると、「部品枯渇により修理不能」という事態に陥り、業務が完全にストップするリスクがあります。再リースの目安は2から3年を限度と考えるのが現実的です。

複合機のコスト・パフォーマンス相関図

4.「買い取り」の是非:税務リスクと保守継続の壁

結論:満了機の安価な買い取りは「実質的な割賦購入」と見なされ損金算入が否認されるリスクがあり、保守も断絶しやすいため、実務上は推奨されません。

リース機を買い取って自社資産にする選択は、一見すると合理的ですが、実務上は推奨されません。

税務上の否認リスク:
リース契約は「満了後に返却する」ことを前提に全額損金処理が認められています。これを安価すぎる価格で買い取ると、税務当局から「実質的な割賦購入である」と見なされ、過去に遡ってリース料の損金算入が否認されるリスクがあります。そのため、多くのリース会社は満了後の売却を原則として拒否します。

保守の断絶リスク:
買取機はメーカーの管理外となるケースがあり、従来の保守契約を継続できなくなる場合があります。スポット修理では高額な部品代と技術料が発生し、維持コストが不安定になるリスクを孕んでいます。

※税務上の取り扱いは契約内容や個別事情により異なります。判断にあたっては顧問税理士にご確認ください。

5.最新機種へのリプレイスによる生産性向上とTCO削減

結論:最新機へのリプレイスは省エネ(TEC値改善)・DX連携・セキュリティ強化を一度に実現し、故障ダウンタイムを抑えてBCPの観点からも有効です。

最新の複合機への借り換え(リプレイス)は、単なる機器更新ではなく、オフィスのDX(デジタルトランスフォーメーション)を加速させます。

  • 省エネ性能(TEC値)の改善:最新機は消費電力が5年前の機種より大幅に低く、電気代の削減に寄与します。
  • DX連携:スキャンデータのクラウド直接保存、OCRによる全文検索PDF作成、スマホ連携など、働き方改革を支える機能が標準化されています。
  • セキュリティ:最新の暗号化プロトコルや、データ自己消去機能など、改正個人情報保護法に対応した高度なガバナンスが確保されます。

総額では購入より高くなるリースですが、常に最先端のテクノロジーを享受し、故障によるダウンタイムを最小化できるメリットは、事業継続計画(BCP)の観点からも極めて有効です。

6.総括:メリット・デメリット比較一覧表

結論:判断軸は「現在の印刷枚数」「機器の故障頻度」「新機種でのカウンター単価」の3点。下表で再リース・買い取り・新機種契約を見比べて最適解を選びましょう。

リース満了時は「現在の印刷枚数」「機器の故障頻度」「新機種でのカウンター単価」の3点を軸に判断すべきです。以下の比較表を参考に、貴社に最適な戦略をご検討ください。

区分 メリット デメリット
再リース (1) 月額固定費(機器代)をほぼゼロにできる
(2) 入替の手間や設定変更が不要
(3) 1年更新のため、いつでもリプレイスへ移行可能
(1) 旧世代機のままで業務効率が向上しない
(2) 経年劣化による不具合・紙詰まりリスクの増大
(3) 割高なカウンター料金が据え置かれる
買い取り (1) 所有権が移転し、将来の支払いが消失
(2) 入替に伴う社内調整が不要
(1) 税務上のリース取引否認リスク
(2) 保守継続が困難、またはスポット修理が高額化
(3) 廃棄時のリサイクル費用が自社負担
新機種契約 (1) 初期コスト0円で最新機へリプレイス可能
(2) 印刷・スキャン性能、省電力性の飛躍的向上
(3) カウンター料金の新規交渉による単価削減
(1) 再度5から6年の長期リース契約が必要
(2) 原則として契約期間中の中途解約が不可
サガスからのプロのアドバイス:
リース満了の半年前には「現在の総コスト」と「新機種でのシミュレーション」を比較することをお勧めします。再リース代が安くても、新機種でのカウンター料金引き下げ分で、月額の総支払額がほとんど変わらずに最新機へ乗り換えられるケースが多々あるからです。迷われた際は、中立な立場からコスト最適化を提案できるサガスの専門スタッフへお気軽にご相談ください。

よくある質問(FAQ)

Q1. 再リース料はどのくらい安くなりますか?

一般的に、年間の再リース料は当初の月額リース料の約1ヶ月分(年額基本リース料の10分の1から12分の1程度)に設定されます。これまで毎月支払っていた金額を年に一度支払うだけで済むため、機器代の固定費を大きく圧縮できます。算出基準はリース会社により異なります。

Q2. 再リースにすれば、毎月のコストはすべて下がりますか?

いいえ。再リースで下がるのは「機器代金」のみで、1枚あたりの「カウンター単価(保守料)」は据え置きです。5年以上前の割高な単価のままになるため、最新機で契約し直してカウンター単価を下げた方が、月額の総支払額が逆転して安くなるケースも少なくありません。

Q3. 再リースは何年まで続けられますか?

契約上は1年単位で更新できますが、現実的な目安は2から3年までです。複合機は法定耐用年数5年、設計上の限度は累積300万枚程度(機種による)とされ、これを超えて使い続けると搬送系や定着ユニットの劣化で故障リスクが高まります。補修部品の保有期間(製造終了後7年程度)も考慮が必要です。

Q4. リース満了後に機器を買い取ることはできますか?

推奨されないケースが多く、リース会社が売却を断ることもあります。安価な買い取りは「実質的な割賦購入」と見なされ、過去のリース料の損金算入が否認されるリスクがあるためです。また買取機は従来の保守契約を継続できず、修理費が高額化しがちです。税務の取り扱いは顧問税理士にご確認ください。

Q5. 再リースと新機種リプレイス、どちらが得ですか?

「現在の印刷枚数」「機器の故障頻度」「新機種でのカウンター単価」の3点で判断します。印刷量が少なく故障も少ないなら再リースが有利な場合があり、印刷量が多い・故障が増えてきた場合は、カウンター単価を下げられる新機種リプレイスが有利になりやすいです。満了の半年前にシミュレーション比較をおすすめします。

Q6. リース満了の準備はいつから始めればよいですか?

満了の半年前を目安に、現在の総コスト(機器代+カウンター料金)と、新機種に乗り換えた場合のシミュレーションを比較するのが理想です。早めに動くことで、再リースか新機種かを慌てずに判断でき、カウンター単価の交渉余地も生まれます。

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