- 複合機のリースは原則として途中解約ができません。それでもやめる場合は、残りのリース料の一括払い、機械の返却、返却にかかる費用がお客様の負担になります。
- 「思っていたより使わない」「不要になった」など、事情が変えられるものであれば、できるだけ満了まで使うほうが負担は軽くなります。機械の能力が足りないことが理由なら、レベルアップ契約という選択肢もあります。
- 複数の事業所での入れ替え、満了を待ってから別の機器にするなど、解約以外の方法で解決できることもあります。まずは理由を整理してご相談ください。
入れ替えの比較材料に:カウンター料金0円のA3カラー複合機 HP E786dn
「思っていたより使わないので、リースを解約したいんです」。こうしたご相談を受けることがあります。ところが、リースは原則として途中でやめられない契約です。そのことを、契約してから初めて知る方が少なくありません。 私たちは秋葉原の複合機専門店として、業界で40年近くリース契約に関わってきました。途中解約のご相談には、やめたい理由によってまったく違うお答えをしています。 このコラムでは、途中解約すると何が起きるのか、よくある理由ごとの考え方、そして解約以外に取れる現実的な選択肢をお伝えします。
1. 複合機のリースは、原則として途中解約できない
リースは、リース会社がお客様のために複合機を買い、契約期間をかけてその代金を払ってもらう仕組みです。そのため、原則として途中で解約することはできません。 リース契約を結ぶと、リース会社はお客様が選んだ複合機を買い取り、お客様に貸し出します。毎月のリース料は、その機械の代金を契約期間で分けて払っていくようなものです。そのため、お客様の都合で途中でやめることは、原則として認められていません。
この「途中でやめられない」という点を知らないまま契約している方は、実はかなり多くいらっしゃいます。レンタルと同じような感覚で、要らなくなったら返せばいいと思われているケースです。リースとレンタルの違いはレンタルとリースの比較、リース契約の仕組みはリース契約完全ガイドでご説明しています。
2. それでも途中でやめると、何が起きるか
途中でやめる場合は、残りのリース料を払い、機械を返却する必要があります。返却にかかる費用も、お客様の負担になります。 どうしても途中でやめる場合、お客様が驚かれるのは次の3つです。
| 発生すること | 内容 |
|---|---|
| 残りのリース料を払う | 契約期間の残りの分を、まとめて支払う必要がある(扱いは契約によって異なる) |
| 機械を返却する | 複合機の持ち主はリース会社なので、残りを払っても機械は返す必要がある |
| 返却の費用を負担する | 機械を運び出して返却するための費用も、お客様の負担になる |
特に意外に思われるのが、残りを全部払っても、機械は手元に残らないという点です。お金を払い終えたのに機械は返す、しかも返す費用までかかる。途中解約は、お客様にとって負担の大きい選択です。
3. よくある「やめたい」理由と、その考え方
途中解約のご相談は、理由によって取るべき道がまったく違います。まずは、やめたい理由がどれに当たるかを整理してください。
| やめたい理由 | 考え方 |
|---|---|
| 思っていたより使わない、不要になった | 事情が変えられるなら、満了まで使うほうが負担は軽い |
| 今の販売店の営業がしつこく、縁を切りたい | 気持ちは分かるが、解約の負担と比べて判断する。満了を機に販売店を替える道もある |
| 廃業する | やむを得ない理由。負担がいちばん軽くなる方法を考える |
| 今の機械では物足りない、能力が足りない | 解約ではなく、レベルアップ契約で入れ替える選択肢がある |
意外と多いのが、「今の販売店の営業がしつこいので、縁を切りたい」という理由です。しつこい営業を受けると、契約そのものをやめたいとまで考えてしまうお客様がいらっしゃるのは事実です。ただ、リース契約の相手はリース会社であり、解約すれば残りの支払いと返却の負担はお客様に残ります。満了を待って、次は別の販売店で契約する、という選び方もあります。しつこい営業への向き合い方は飛び込み営業・電話営業への正しい対応でお伝えしています。
廃業の場合は、計画的なものであれば、やむを得ないこととして割り切られているお客様が多い印象です。
4. 変えられる理由なら満了まで。能力不足ならレベルアップ
やむを得ない理由なら、お客様の負担がいちばん軽くなる方法を一緒に考えます。変えられる理由であれば、できるだけ満了まで使っていただくようおすすめしています。 私たちが途中解約のご相談を受けたとき、まず伺うのは、やめたい理由です。
- やむを得ない理由の場合:廃業など、どうしても避けられない事情であれば、どうすればお客様の負担がいちばん軽くなるかを考えてご提案します。
- 変えられる理由の場合:使う量が減った、少し不要になったといった理由であれば、途中解約の負担は大きいため、できるだけ満了まで使っていただくようおすすめしています。
- 機械の能力が足りない場合:今の機械では物足りない、能力が足りないということであれば、レベルアップ契約をおすすめしています。今の契約の残りを整理しながら、より能力の高い機械に入れ替える方法です。
レベルアップ契約そのものは悪い仕組みではありません。ただし、残りの支払いが新しい契約の中に分かりにくく組み込まれていないかは、必ず確認してください。見分け方は入れ替えで損しない判断基準で詳しくご説明しています。
5. 解約以外に取れる、現実的な選択肢
途中解約しか道がないように見えても、ほかの方法で解決できることがあります。
複数の事業所で、機械を入れ替える
事業所が複数ある会社では、事業所どうしで機械を入れ替えて、バランスを取ったことがあります。印刷の量が減った事業所の機械を、量の多い事業所に回すといった形です。契約はそのままで、使い方の不釣り合いを解消できます。
満了まで続けて、そのあと見直す
いちばん多いのは、満了まではなんとか使い続け、満了のタイミングでやめる、または違う種類の機器に切り替えるという方法です。たとえば、印刷の量が大きく減っていれば、次は業務用の複合機ではなく、個人用に近い小型の機器にする、といった選び方もできます。満了時の選択肢はリース満了時の選択肢でご説明しています。
負担を承知で、残りを払って整理する
それでも、どうしても今の契約を続けたくないという理由で、残りのリース料を払い、返却まで済ませて整理される方もいらっしゃいます。それだけ大きなストレスになっているのであれば、自己負担で区切りをつけるのも一つの判断です。負担の大きさを分かったうえで選ぶのであれば、それはお客様が決めてよいことだと考えています。
結論: やめる前に、理由を整理して相談する
複合機のリースは、原則として途中でやめられません。やめる場合は、残りのリース料を払い、機械を返し、返却の費用も負担することになります。だからこそ、やめたいと思ったら、まずその理由を整理することが大切です。
変えられる理由なら満了まで使う。能力が足りないならレベルアップで入れ替える。複数の事業所があれば入れ替えでバランスを取る。それでも区切りをつけたいなら、負担を承知で整理する。理由に合った道を選べば、負担はできるだけ小さくできます。
複合機リースの途中解約に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 複合機のリースは途中で解約できますか?
原則としてできません。リースは、リース会社がお客様のために複合機を買い、契約期間をかけて代金を払ってもらう仕組みだからです。どうしてもやめる場合は、残りのリース料の支払い、機械の返却、返却の費用がお客様の負担になります。
Q2. 残りのリース料を払えば、複合機は自分のものになりますか?
なりません。複合機の持ち主はリース会社なので、途中でやめる場合は、残りを払っても機械は返却する必要があります。返却にかかる費用も、お客様の負担になります。
Q3. 思っていたより使わないのですが、解約したほうがいいですか?
途中解約の負担は大きいため、事情が変えられるものであれば、できるだけ満了まで使うことをおすすめします。満了のタイミングで、印刷の量に合った小型の機器に切り替えるなど、次の契約で見直すことができます。
Q4. 今の複合機では能力が足りません。途中で替えられますか?
解約ではなく、レベルアップ契約で入れ替える方法があります。今の契約の残りを整理しながら、より能力の高い機械に替える方法です。ただし、残りの支払いが新しい契約の中に分かりにくく組み込まれていないかは、必ず確認してください。
Q5. 廃業する場合、リースはどうなりますか?
廃業の場合も、リースが自動的に終わるわけではなく、残りの支払いと機械の返却について、リース会社と相談することになります。計画的な廃業であれば、負担がいちばん軽くなる方法を早めに検討しておくことをおすすめします。

