【この記事の要点】

業務用のコピー機・複合機を選ぶときに後悔しないための基準を、印刷速度・機能・保守・費用の順に解説しています。結論は、「安いから」で決めずに、まず月間印刷枚数に見合った印刷速度を選び、そのうえで必要な機能と保守の内容、契約の総コストを確かめることです。

  • 印刷速度が最優先:機能は後からオプションで足せますが、速度は後から変えられません。「1日の印刷枚数×稼働日数」で月間枚数を出し、見合う速度クラスを選びます。
  • 必要な機能は導入時に:ホチキス・製本、FAX転送、Mac出力、無線LANなど欲しい機能を洗い出し、導入時に同時搭載するほうが割安です。
  • 費用は本体と保守の合計で:リース料金に保守料金は含まれません。保守選びは販売店選びでもあるため、基本料金・カウンター単価・対応時間・保守可能地域を確認します。

月間500枚以下の低中速クラスで新しく導入するなら、本文でも紹介しているシャープのA3カラー複合機 BP-22C20が候補になります。
→ シャープ BP-22C20 の詳細を見る

失敗しないコピー機の選び方とは?

1. あなたに最適なコピー機の選び方とは?

結論:「安いから」で選ぶと短期間での買い替えや無駄な出費を招きます。価格より先に、自社の1日の印刷枚数など利用状況の把握が出発点です。

さて、皆さんはコピー機を選ぶ時に「とにかく安ければ良いんだ」と思ったりはしていませんか?
当然ながら、コピー機/複合機は安いものには安い理由があるものです。安いと言うだけで決めてしまうと後々思わぬ出費がかさんだり、求めていた性能ではなく結局はコピー機を短期間で買い換えなくてはならなかったりしてしまいます。
一度導入すると簡単には買い替えも難しいでしょう。
とくにリースで導入した場合はたいてい5年〜6年間、月額料金を払い続ける事になります。

ご予算も大事ですが、オフィスでどういう使い方をするのか。1日に何枚くらい印刷するのか。
などの利用状況をしっかり把握して、お仕事に最適なコピー機を見つけましょう。

そう言われても何を基準に、どう選んでよいのかわかりませんよね?
雑にネットで検索して「コピー機人気ランキング!」といった記事も見かけますが、必ずしもその情報があなたに最適なコピー機選びと同じかどうかは定かでありません。
安心してください!最適なコピー機選びのノウハウをサガスがお教えします。
是非、最後までお付き合いください。

2. 失敗しないコピー機の選び方

結論:選び方の全体像は動画でも解説しています。あわせてご覧ください。

3. コピー機を導入するにはどんな費用がかかるのか。

結論:かかる費用は「本体価格(またはリース料)」+「保守料金」。リース料に保守は含まれず、カウンター保守ではリース会社と保守業者から別々に請求されます。

コピー機を導入する時は本体の導入価格の費用がかかり、それとは別にオフィスで快適にご利用いただく為の保守の加入が必須となり、これには後から「保守料金」がかかります。
保守の形態にもよりますが一般的な「カウンター保守」の場合は毎月保守料金が請求されます。

「カウンター保守」の詳細はこちら
「カウンター保守とは何ですか?」を御覧ください。

コピー機を一括支払いで購入してもリースで導入しても、支払うのはコピー機本体の価格のみです。
この他に保守料金がかかり、毎月保守サービス会社またはメーカーより請求されますのでコピー機を導入した場合の月々のランニングコストは

リース料金(本体金額)※+保守料金=コピー機のランニングコスト(リースで導入した場合)

となります。 ※一括支払いの場合はかかりません。

よく勘違いされるのですが、リースで導入すると、リース料金のなかに保守料金も含んでいると思われている方が多くいます。
カウンター保守の場合、リース料金はリース会社から。保守料金はメーカーまたは保守業者から別途で請求されます。

なお、パソコンの接続設定やスキャンの設定など、保守に含まれず別料金になる作業もあります。詳しくは複合機の設定変更は有料?保守に含まれる作業・含まれない作業をご覧ください。見積もりを依頼する前に揃えておきたい情報は複合機の見積もりを取る前に準備すべき情報チェックリストにまとめています。

4. コピー機選びの要、「印刷枚数」と「印刷速度」とは?

結論:後から変えられない「印刷速度」が最重要。まず「月間印刷枚数=1日の印刷枚数×稼働日数」を把握し、それに見合った速度クラスを選ぶのが鉄則です。

「要」としたのは、ここさえ間違えなければコピー機の機能に不満が出ても後からオプションの追加で、たいてい何とかなるからです。その「要」とは「印刷速度」です。
印刷速度はどうにもなりません。最初に必ず検証すべきポイントです。
印刷速度に不満がでて「耐えられない!」となってしまったら本体を入れ替えるしかありません。
まずは、「あなたの用途に合わせた最適な印刷速度のコピー機を選ぶ。」という事です。
コピー機は印刷速度が速くなればなるほど高額になりますが、そのコストを惜しんで遅い機械を選んでしまい、効率が悪くて後悔することもあります。
または、高性能過ぎるモデルを導入して無駄な出費をしてしまうケースもあります。

まず適正な印刷速度を割り出すために、あなたの「印刷枚数」を確認しましょう。必要な印刷速度は印刷枚数に比例します。
あなたの「月間印刷枚数」をしっかり把握して、お仕事に見合ったコピー機を選びましょう。

それでは具体的な月間印刷枚数の算出方法を説明していきます。

「月間印刷枚数」=1日の印刷枚数×稼働日数となります。

1日の印刷枚数とはコピー・プリンタ・受信FAX出力の合計枚数です。
紙に出力した枚数すべての事ですね。
この印刷枚数から、あなたのお仕事に適した複合機が導き出せます。

例えば・・・
1ヶ月25日稼働するとしますと、1日の印刷枚数が100枚の場合
100枚×25日で月間印刷枚数は2500枚となります。

次に枚数に見合うコピー機の印刷速度の目安についてお話します。

月間印刷枚数500枚以下の場合

印刷スピード20枚〜25枚位の低中速機がおすすめです。最新の人気機種ではSHARP BP-22C20などがこのクラスの最適解です。

月間印刷枚数500〜2000枚以下の場合

印刷スピード26枚〜30枚位の中速機がおすすめです。

月間印刷枚数2000〜3000枚以下の場合

印刷スピード31枚〜35枚位の中高速機がおすすめです。

月間印刷枚数3000〜5000枚以下の場合

印刷スピード36枚〜40枚位の高速機がおすすめです。

月間印刷枚数5000枚以上の場合

印刷スピード41枚以上の高速機がおすすめです。

すでにコピー機をご利用でしたらコピー機の型番から印刷スピードを知ることが出来ます。

《シャープの場合》

例)BP-22C20
こちらはカラーモノクロ共に20枚スピードとなります。
数字4桁(または2桁)の部分が印刷スピードを表します。

《キヤノンの場合》

例)iR-ADVC5540C
こちらはカラーモノクロ共に40枚スピードとなります。
数字4桁の下2桁が印刷スピードとなります。

《リコーの場合》

例)MPC3004SPF
こちらはカラーモノクロ共に30枚スピードとなります。
数字4桁の頭2桁が印刷スピードとなります。

ご自身が印刷する月間の枚数を基準にして、もっと速いコピー機が良いのか、またはここまで速くなくても十分なのか、新たに導入するコピー機の最適な印刷速度を知ることが出来ます。

性能が足りないコピー機に入れ替えることもなければ、セールスマンに高価なコピー機を勧められても必要か否か、の判断が付くのではないでしょうか?「うちは月間印刷枚数500枚だから、こんな毎分50枚印刷の高価なコピー機はいらないよ」と断れますね!

速度クラスが決まったら、次は用紙サイズと色です。A3対応が本当に必要かは複合機はA4機で足りる?A3対応が必要な会社・不要な会社の見分け方、カラー機とモノクロ機の選び方はカラー複合機とモノクロ複合機、どちらを選ぶ?で解説しています。

5. コピー機選びの際に把握しておくべき「必要な機能」とは?

結論:基本機能は今どきの機種にほぼ備わっていますが、ホチキス・FAX転送・Mac出力・無線LANなど必須機能は事前に洗い出し、導入時に同時搭載するのが割安です。

最近のコピー機は基本的に「コピー機能」・「FAX送受信機能」・「プリント機能」・「スキャナー読み取り機能」や拡大・縮小・両面印刷など、オフィスで必要な機能は備わっています。

ただし、どんなお仕事の条件にも問題なく使える訳ではありません。

「使えると思っていた機能がない・・・」「できるのが当たり前だと思っていた」など導入後に「うちのオフィスでは使い物にならない・・・」となってしまわない様にできる限りお仕事(業務)でどの様に使うのか、必要な機能・将来的に使ってみたい機能などを販売店に相談して後悔しないコピー機を選んでください。

お客様からの要望が多い機能はこちら

  • ホチキス止め・製本機能がほしい。
  • コピー機の液晶パネルで受信FAXが見たい。(紙に印刷したくない)
  • 受信FAXをパソコンやメールに転送したい。(紙に印刷したくない)
  • Mac OSで綺麗にプリントしたい。
  • パソコンとは無線LANで繋げたい。

中・高速機の場合は、たいてい後からオプションで上記の機能を付けることが可能ですが、オプションだけでの購入は割高で、取付費用も掛かってしまいます。オプションでも欲しい機能が予めわかっているのでしたら、導入時に付けたほうが断然オトクになります。

どのオプションを最初に付けるべきかは複合機のオプション選び|後から付けられる?付けて後悔・付けずに後悔で、実際にあった「できると思っていたのにできなかった」例(用紙サイズ、薄い紙、Macからの印刷など)は複合機の入れ替えで「前はできたのに」を防ぐでご紹介しています。気になる機能は、デモ・ショールームで実機を試しておくと安心です。

6. 保守サービスの質・内容を確認する

結論:保守を選ぶことは販売店を選ぶこと(本体と同じ販売店で契約)。基本料金・カウンター単価・対応時間・保守可能地域の4点を必ず確認しましょう。

コピー機の選定の次に大事なのが保守サービスの質・内容です。保守料金は、コピー機のメーカーや機種、保守サービス会社によって条件や料金が様々です。

保守サービスの質・内容を選ぶという事は、販売店を選ぶという事になります。保守契約は本体購入と同じ販売店を通して契約するからです。A社でコピー機を購入して、B社で保守契約を締結すると言う事は出来ないのです。

保守サービスを行う会社(業者)は大きく分けて2種類あり、メーカーのサービスマンが行う「メーカーサービス」とメーカーの認定を受けた販売店のサービスマンが行う「自社サービス」があります。基本どちらもサービス内容に大きな差はありませんが、細かなところで「差」があります。この「差」がコピー機を導入する上であなたにとっては「大きな差」になります。

保守の内容を確認する際は、以下の項目をチェックしましょう。

  • (1) 月々の基本料金(印刷しなくてもかかる費用)
  • (2) カウンター単価(1枚あたりの印刷費用)
  • (3) サービスマンの対応時間・曜日(休日対応の有無など)
  • (4) 保守可能地域(事務所移転時などの対応可否)

販売店とメーカー直販の違いは複合機は販売店とメーカー直販どちらで買う?で、担当者が辞めても困らない業者の見極め方は担当者が辞めても困らない複合機業者の選び方で詳しく解説しています。

7. 良く分かる!!カウンター保守料金請求書の見かた

結論:請求枚数は「今回の検針数値−前回の検針数値」からミスコピー分を控除した枚数。ドラムは契約中無償交換ですが解約時に回収されるのが一般的です。

複合機の中にはカウンターメーターが備わっていて印刷で出力した枚数をカウントしています。車で言うなら走行距離メーターになりますね。

明細書の見かたのポイント:

基本的には前回の検針数値と今回の数値を比較して、その差分が「今回印刷した枚数」となります。そこからミスコピー分などを数%控除(割引)したものが、最終的な請求枚数となります。

カウンター保守料金明細の見本

注意点として、カウンター保守契約には通常感光体ドラムユニット(車のエンジンに相当)が含まれます。契約中は無償交換されますが、解約時には回収されるのが一般的です。コピー機を使い続けるには、保守契約を継続するか、新しい機種への入れ替えが必要になるという仕組みを覚えておきましょう。

8. コピー機の相場教えます!

結論:速度クラスが上がるほどリース料は上がりますが、1枚あたりのカウンター単価は安くなる傾向。下表で「枚数→速度→リース相場」の目安をつかめます。

印刷速度と月間印刷枚数、リース料金の相場目安です。高スペックな機種ほどリース料金は上がりますが、その分1枚あたりの「カウンター単価」は安くなる傾向にあります。

機種ランク 低速機 低中速機 中速機 中高速機 高速機
推奨枚数 500枚以下 〜2,000枚 〜3,000枚 〜5,000枚 5,000枚以上
リース相場 6,000円〜 8,000円〜 10,000円〜 15,000円〜 20,000円〜

※当社調べの市場平均。カウンター単価も、枚数が多いほど安く設定されます。

9. あなたに最適なコピー機の選び方・まとめ

結論:(1)月間印刷枚数 → (2)必要な機能 → (3)保守サービスと対応地域 → (4)契約内容、の順に固めれば後悔しません。ランキングだけで決めないのが最大のコツです。

1. 月間印刷枚数を把握する(不明なら500枚と想定)。
2. 必要な機能(FAX転送やMac対応等)を明確にする。
3. 保守サービスの詳細と対応地域を確認する。
4. 契約内容(リース期間や総コスト)を納得いくまでチェックする。

機種が決まったら、搬入できるかどうかも事前に確かめておきましょう。通路幅や階段、たった1段の段差で搬入が止まることもあります(複合機の搬入経路は事前にチェック)。設置当日の流れは複合機の設置当日の流れをご覧ください。

コピー機は、あなたのお仕事をサポートしてくれる大切なパートナーです。ネットのランキングだけで判断せず、ぜひ専門店の「サガス」にご相談ください。あなたのビジネスを最大化する一台を、誠実にご提案させていただきます。

よくある質問(FAQ)

Q1. 月間印刷枚数が分からない場合は、どう選べばよいですか?

目安として月間500枚と想定して低中速機(印刷速度20〜25枚程度)から検討するのが無難です。すでにコピー機をお使いなら、カウンター保守の請求書の検針枚数から実際の月間枚数を確認できます。正確な枚数が分かれば、過不足のない速度クラスを選べます。

Q2. なぜ「印刷速度」を最優先で決めるのですか?

機能の多くは後からオプションで追加できますが、印刷速度だけは後から変えられず、不満が出ると本体ごと入れ替えるしかないためです。遅すぎると業務効率が落ち、速すぎると無駄な出費になります。月間印刷枚数に見合った速度クラスを最初に選ぶことが、後悔しない最大のポイントです。

Q3. リース料金に保守料金は含まれていますか?

含まれていません。カウンター保守の場合、リース料金はリース会社から、保守料金はメーカーまたは保守業者から別々に請求されます。月々のランニングコストは「リース料金(本体)+保守料金」で考える必要があります。
→ 関連コラム:リースと保守の違いと関係

Q4. 型番から印刷速度を知ることはできますか?

できます。シャープ(例:BP-22C20)は数字部分が速度を表し20枚機、キヤノン(例:iR-ADV C5540)は数字下2桁で40枚機、リコー(例:MP C3004)は数字頭2桁で30枚機、といった具合に型番から判別できます。現在お使いの機種の型番で、今の速度クラスを確認してみてください。

Q5. 保守契約はどこで結べばよいですか?別会社でもよいですか?

保守契約は本体を購入した販売店を通して結ぶのが原則で、A社で購入してB社で保守契約、という分離はできません。だからこそ、基本料金・カウンター単価・対応時間・保守可能地域といった保守の質を、販売店選びの段階で見極めることが重要です。
→ 関連コラム:コピー機のアフターサポート完全ガイド

Q6. ほしい機能は、導入時とあとから追加のどちらが得ですか?

あらかじめ必要と分かっている機能(ホチキス・製本、FAX転送、Mac出力、無線LANなど)は、導入時に同時搭載する方が割安です。後からオプション単体で追加すると本体価格に対して割高になり、取付費用もかかります。将来使いたい機能まで含めて販売店に相談しておくのがおすすめです。
→ 関連コラム:プロが教える複合機の便利機能10選

Q7. 購入とリース、どちらで導入するのがよいですか?

一括購入は金利やリース手数料がかからないぶん総支払額を抑えやすい一方、まとまった初期費用が必要で、取得価額によっては資産として計上し減価償却を行います。リースは初期費用をかけずに月々定額で導入でき、リース料を経費として処理できるのが一般的ですが、契約期間中の中途解約は原則できません。手元資金の余裕と、何年使うつもりかを基準に選ぶのが基本です。
→ 関連コラム:複合機のリース契約完全ガイド

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