- 昔の複合機では、突然電源が落ちることでハードディスクなどの不具合が起きることがありました。今の複合機は、突然電源が落ちてもそうしたトラブルになりにくくなっていると感じます。スタンバイ状態から電源が落ちて故障した、という話も聞かなくなりました。
- 多くの複合機には、主電源と、操作系の電源の2段階があります。計画停電や法定点検など停電が前もってわかっていて、差し支えがなければ、主電源まで切っておくのが安全です。
- ただし、主電源を切っている間はFAXを受信できません。FAXの問題がない場合に、主電源を切ることを検討してください。電気が戻ったあとにエラーコードが出ていたら、すぐに保守の窓口へ相談しましょう。
「来週、ビルの法定点検で停電するけれど、複合機は大丈夫だろうか」「雷で一瞬停電したあと、複合機が心配」。停電と複合機について、こうしたご相談をいただくことがあります。 私たちは秋葉原の複合機専門店として、業界で40年近く、さまざまな世代の複合機を見てきました。その中で感じるのは、今の複合機は、昔に比べて停電に強くなっているということです。 このコラムでは、停電で複合機が壊れるのかどうか、前もって停電がわかっているときの電源の切り方、そして見落としがちなFAXの注意点をお伝えします。
1. 昔の複合機は、突然の停電に弱かった
昔の複合機では、突然電源が落ちることで、ハードディスクなどの不具合が起きることがありました。 複合機の中には、印刷やスキャンのデータを一時的にためておくハードディスクなどの記憶装置が入っています。動いている途中で電源が突然切れると、こうした記憶装置に負担がかかり、不具合につながることがありました。
そのため、以前は「停電のあと、複合機が起動しなくなった」「エラーが出て使えなくなった」というご相談も珍しくありませんでした。停電と聞くと複合機の故障を心配される方が多いのは、こうした経験がある方が多いからかもしれません。
2. 今の複合機は、停電でトラブルになりにくい
統計があるわけではありませんが、今の複合機は、突然電源が落ちてもそうしたトラブルにはなりにくくなっていると感じます。 実際、使っていないスタンバイの状態から停電で電源が落ちて、それで故障した、という話は聞かなくなりました。昔の複合機に比べて、突然の停電への備えが進んでいるのだと思います。
ですから、雷などで一瞬停電したからといって、過度に心配する必要はありません。ただし、「なりにくい」ということは「まったくない」ということではありません。とくに、年数のたった古い複合機をお使いの場合は、停電のあとに一度動作を確かめておくと安心です。古い機種の部品の事情については部品保有期間が切れた複合機を使い続けるリスクもご覧ください。
3. 複合機の電源は、2段階になっていることが多い
多くの複合機には、主電源とは別に、操作系の電源があります。計画停電や法定点検など停電が前もってわかっていて、差し支えがなければ、主電源から切っておくのが安全です。 複合機の電源は、多くの場合、次の2つに分かれています。
- 操作系の電源:操作パネルなどにある電源ボタン。押すと画面が消えますが、機械の中では一部が動いたままの状態です。
- 主電源:本体の側面や前面などにあるスイッチ。切ると、複合機全体の電源が切れます。
操作パネルの電源ボタンを押して画面が消えても、主電源が入ったままなら、複合機は完全には止まっていません。停電が前もってわかっている場合は、停電が始まる前に主電源まで切っておくと、突然電源が落ちる状態を避けられます。電源ボタンやスイッチの位置、切るときの手順は機種によって違うので、取扱説明書で確かめるか、販売店に聞いてみてください。
電源の取り方そのもの(延長コードやタコ足配線など)の注意点は複合機の電源とコンセントの注意点でまとめています。
4. 主電源を切っている間は、FAXが受信できない
計画停電のときなどは主電源を切っていただいても構いませんが、その間はFAXも受信できなくなります。ここが難しいところです。 主電源を切った複合機は、FAXを受け取ることができません。もちろん、停電している間は、主電源を入れていても電気が来ないので同じですが、停電の前後の時間まで主電源を切っておくと、その分だけFAXを受け取れない時間が長くなります。
そのため私たちは、FAXの問題がない場合は、主電源を切ることもご検討いただくようお話ししています。たとえば、次のようなことを考えておくとよいでしょう。
- 停電の時間帯に、大事なFAXが届く予定がないか
- FAXを受け取れない時間を、よく送ってくる取引先に伝えておくか
- 主電源を切るのは停電の直前にして、電気が戻ったらすぐに入れ直す
FAXの受信がとくに大事な業種では、停電の時間だけでなく、主電源を切っている時間も含めて考えておくことが大切です。FAXが届かないときの原因についてはひかり電話でFAXが届かない・送れない原因もあわせてご覧ください。
5. 電気が戻ったら、エラーが出ていないか確かめる
停電のあと、もしエラーコードなどが出ている場合は、すぐに保守の窓口へ相談してください。 電気が戻って主電源を入れ直したら、複合機がいつもどおり起動するか、画面にエラーが出ていないかを確かめましょう。コピーを1枚とってみる、FAXの受信ができる状態になっているかを見ておく、といった簡単な確認で十分です。
もしエラーコードが出ている、何度入れ直しても起動しない、といった場合は、自分で何度も電源を入れたり切ったりせず、保守の窓口に相談してください。エラーコードと状況を伝えれば、対応が早くなります。焦げ臭いにおいなど、ほかの気になる症状がある場合は複合機が焦げ臭い・いつもと違うにおいがするときも参考にしてください。
結論: 停電が前もってわかるなら、FAXの都合を見て主電源を切る
昔の複合機は突然の停電に弱く、ハードディスクなどの不具合が起きることがありました。今の複合機は、停電でトラブルになりにくくなっています。一瞬の停電で、過度に心配する必要はありません。
計画停電や法定点検など、前もって停電がわかっているときは、FAXの問題がなければ主電源まで切っておくのが安全です。電気が戻ったら起動を確かめ、エラーコードが出ていたらすぐに保守の窓口へ。古い複合機で停電のたびに不安を感じるようなら、入れ替えを考えるタイミングかもしれません。その際の比較材料として、5年保証が付くHP E786dnの条件も見ておくと判断しやすくなります。
停電と複合機に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 停電で複合機が壊れることはありますか?
昔の複合機では、突然電源が落ちることでハードディスクなどの不具合が起きることがありました。今の複合機は、突然電源が落ちてもそうしたトラブルになりにくくなっていると感じます。スタンバイ状態から電源が落ちて故障したという話も、聞かなくなりました。
Q2. 計画停電や法定点検の前に、複合機の電源は切ったほうがいいですか?
差し支えなければ、主電源まで切っておくのが安全です。多くの複合機には、操作パネルの電源ボタンとは別に主電源があり、主電源を切ると複合機全体の電源が切れます。ただし、主電源を切っている間はFAXを受信できないので、FAXの問題がない場合に検討してください。
Q3. 操作パネルの電源ボタンを押せば、電源は切れていますか?
多くの複合機では、操作パネルの電源ボタンを押して画面が消えても、主電源が入ったままなら機械の中では一部が動いています。完全に電源を切るには、本体の主電源を切ります。スイッチの位置や手順は機種によって違うので、取扱説明書で確かめてください。
Q4. 停電中や主電源を切っている間に届いたFAXは、どうなりますか?
主電源を切っている間や停電中は、FAXを受信できません。停電の時間帯に大事なFAXが届く予定がないかを確かめ、必要ならよく送ってくる取引先に伝えておきましょう。主電源を切るのは停電の直前にして、電気が戻ったらすぐに入れ直すのがおすすめです。
Q5. 停電のあと、複合機にエラーコードが出ました。どうすればいいですか?
すぐに保守の窓口へ相談してください。自分で何度も電源を入れたり切ったりせず、表示されているエラーコードと、停電があったことを伝えると対応が早くなります。

