- 焦げ臭いにおいの原因で多いのは、内部に残った紙や粘着物が高温で熱せられることです。複合機の中は、トナーを溶かして紙に定着させるため、高温になる部分があります。
- 今の複合機は高性能で、不調があれば内部のセンサーが働いてエラーコードを表示します。エラーが出たら、そのコードを控えてすぐに保守の窓口へ連絡してください。
- 熱でトナーを定着させる方式の複合機は、もともと多少独特なにおいがします。エラーが出ていなければ過度に心配はいりませんが、気になるときは印刷を止めて保守の窓口に相談してください。
「なんだか複合機のあたりが焦げ臭い」。オフィスでそう感じると、火事にならないか、壊れたのではないかと不安になります。 私たちは秋葉原の複合機専門店として、業界で40年近く複合機の保守に関わってきました。においの原因にははっきりした傾向があり、すぐに連絡すべきサインと、そこまで心配しなくてよいケースがあります。 このコラムでは、複合機から焦げ臭いにおいやいつもと違うにおい、異音がするときの原因と、判断の目安、気づいたときにまずすることをお伝えします。
1. 焦げ臭いにおいの多くは、中に残った紙や粘着物
複合機から焦げ臭いにおいがする原因で多いのは、内部に紙や粘着物が残り、それが高温で熱せられることです。 複合機は、トナー(粉のインク)を熱で溶かして紙に定着させることで印刷しています。そのため、機械の中には、トナーを溶かすための高温になる部分があります。
この高温になる部分の近くに、紙の切れ端や、ラベル用紙などからはがれた粘着物が残っていると、それが熱せられてにおいが出ることがあります。紙詰まりを取り除いたときに、小さな切れ端が奥に残ってしまうこともありますし、対応していない粘着性のある用紙を使ったことで、のりが中に付いてしまうこともあります。紙詰まりの原因と、詰まった紙の安全な取り方はよくあるコピー機トラブルと対策もあわせてご覧ください。
2. 判断の目安は、エラーコード
今の複合機は高性能で、内部に不調があればセンサーが働き、何らかのエラーコードを表示するはずです。エラーが出た場合は、そのコードとともに、すぐに保守の窓口に連絡してください。 においや音が気になったとき、まず確認してほしいのが、操作パネルにエラーが表示されていないかです。今の複合機には、機械の状態を見守るセンサーがたくさん付いています。内部で異常な熱や動きが起きれば、多くの場合、センサーがそれを検知して、エラーコードを表示します。
エラーコードが出ていたら、そのコードをメモするか、写真に撮ってから保守の窓口に連絡してください。コードが分かれば、保守の担当者は原因の見当をつけやすくなり、対応が早くなります。サポートを上手に使うコツは複合機のアフターサービスでもご紹介しています。
3. 心配しなくてよい、もともとのにおいもある
熱でトナーを溶かして印刷する方式の複合機は、もともと多少独特なにおいがします。本体にエラーが出ていなければ、そこまで心配しなくて大丈夫です。 複合機のそばで印刷していると、なんとなく独特のにおいを感じることがあります。これは、熱でトナーを溶かして定着させる方式の複合機では、ある程度自然なことです。
こうしたにおいがこもらないように、複合機の周りに物をぴったりくっつけて置かないようにしてください。周りをふさぐと、熱やにおいが逃げにくくなります。本体にエラーが出ていなければ、過度に心配する必要はありません。それでも、いつもと違う、どうしても気になるというときは、遠慮せず保守の窓口に相談してください。
4. においや異音に気づいたら、まずすること
焦げ臭いにおいや、いつもと違う音に気づいたら、まず印刷を止めて、保守の窓口に連絡してください。急ぎの印刷があるなら、代わりの機械があればすぐに切り替えます。
- 印刷を止める:においや異音が続いている間は、印刷を続けないでください。
- エラーの表示を確認する:操作パネルにエラーコードが出ていれば、メモか写真で控えます。
- 保守の窓口に連絡する:いつから、どんなにおいや音がするか、エラーコードは何かを伝えます。
- 代わりの機械に切り替える:急ぎの印刷があり、別の複合機やプリンターがあれば、そちらに切り替えます。
なお、においの原因を探そうとして、機械の中に手を入れるのはやめてください。複合機の中には高温になる部分があり、やけどのおそれがあります。中に残った紙や粘着物の取り除きは、保守の担当者に任せるのが安全です。
5. においのトラブルを防ぐためにできること
機械に合った用紙を使うこと、そして複合機の周りに物を置かないこと。この2つで、においのトラブルはかなり防げます。
- 対応していない粘着性のある用紙を使わない:ラベル用紙などは、その機種で使えるものかを確認してから使います。のりが中に付くと、においや故障の原因になります。
- 紙詰まりのあとは、残りがないか確かめる:取り除いたあとに紙詰まりの表示が消えない場合は、奥に切れ端が残っている可能性があるので、保守の窓口に相談します。
- 周りに物をぴったりくっつけて置かない:熱やにおいがこもらないように、まわりに少し余裕を持たせます。
日常の手入れで機械の調子を保つ方法はコピー機の寿命を延ばすメンテナンスハックにまとめています。用紙の基本は用紙のサイズ・厚さ・種類の基礎知識をご覧ください。
結論: エラーを見て、迷ったら止めて相談する
複合機の焦げ臭いにおいは、内部に残った紙や粘着物が高温で熱せられて起きることが多くあります。一方で、熱でトナーを定着させる方式の複合機には、もともと多少独特なにおいもあります。
見分ける目安は、エラーコードが出ているかどうかです。エラーが出ていれば、コードを控えてすぐに保守の窓口へ。出ていなくても、いつもと違う、どうしても気になるというときは、印刷を止めて相談してください。中に手を入れず、代わりの機械があれば切り替える。それが、安全で確実な対処です。
複合機のにおい・異音に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 複合機から焦げ臭いにおいがするのはなぜですか?
多いのは、内部に残った紙の切れ端や、ラベル用紙などの粘着物が、高温で熱せられることです。複合機の中は、トナーを溶かして紙に定着させるために高温になる部分があり、そこに残ったものが熱せられてにおいが出ます。
Q2. においがしたら、すぐに連絡したほうがいいですか?
操作パネルにエラーコードが出ていれば、そのコードを控えてすぐに保守の窓口に連絡してください。エラーが出ていなくても、いつもと違うにおいがする、どうしても気になるという場合は、印刷を止めて相談するのが安心です。
Q3. 印刷するときに、いつも少しにおいがするのは大丈夫ですか?
熱でトナーを溶かして印刷する方式の複合機は、もともと多少独特なにおいがします。本体にエラーが出ていなければ、そこまで心配はいりません。においがこもらないよう、複合機の周りに物をぴったりくっつけて置かないようにしてください。
Q4. においの原因を、自分で取り除いてもいいですか?
機械の中に手を入れるのはやめてください。複合機の中には高温になる部分があり、やけどのおそれがあります。中に残った紙や粘着物の取り除きは、保守の担当者に任せるのが安全です。
Q5. 複合機から異音がするときも、同じ対応でいいですか?
はい。いつもと違う音がするときも、まず印刷を止めて、エラーの表示を確認し、保守の窓口に連絡してください。急ぎの印刷があり、別の複合機やプリンターがあれば、そちらに切り替えます。

