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複合機は販売店とメーカー直販どちらで買う?品質・価格・保守の違いと選び方

【この記事の要点:違いは「どこで買うか」より「誰が保守するか」と「会社の規模」】
  • 正規販売店で買っても、保守がメーカーなら納品やサポートの経路はメーカー直販と同じで、品質は落ちません。販売店によっては自社で保守する場合もあるので、そこだけは確認が必要です。
  • 大量導入や全国に多くの拠点がある会社は、1台あたりの価格と全国の対応網の点でメーカー直販が向いています。
  • 中小企業で1台から数台の導入なら、1件ごとに細かく対応でき、複数メーカーを比べて選べる販売店に利があります。
販売店で選ぶ利点の一つは、メーカーを横並びで比べられることです。中小企業の新規導入でよく比較の基準になるA3カラー複合機の構成と条件を、先に一つ見ておくと比べやすくなります。
比較の基準に:新規導入向けA3カラー複合機 シャープ BP-22C20

複合機をメーカー直販で買うか販売店で買うかを比較検討している様子

「メーカーから直接買ったほうが、安心だし安いのでは?」。複合機の導入を考えるとき、多くの方が一度は考える疑問です。 私たちは秋葉原の複合機専門店として、業界で40年近く、複数のメーカーの複合機を扱ってきました。販売店の立場ではありますが、このコラムではメーカー直販が向いている会社も含めて、正直にお伝えします。 結論から言えば、品質の差は「どこで買うか」ではなく「誰が保守するか」で決まります。そして、どちらが向いているかは、導入する台数と拠点の数でほぼ決まります。

1. 品質の差は「どこで買うか」より「誰が保守するか」

正規販売店から買った場合も、保守をメーカーが行うなら、納品からサポートまでメーカー直販と同じ経路を通ります。買う窓口が違っても、機械の品質やサポートの質は変わりません。 「販売店で買うと、メーカーより対応が落ちるのでは」という心配をよく伺います。ところが実際には、正規販売店が扱う複合機の多くは、納品も、故障したときの修理も、メーカーのサポート網を使って行われます。窓口が販売店というだけで、中身はメーカー直販と同じです。

ただし、注意点が一つあります。販売店によっては、メーカーではなく自社のサービス網で保守を行う「自社メンテ」の形をとっているところもあります。自社メンテが悪いわけではありませんが、対応できる地域や時間、技術者の体制は販売店ごとに違います。契約の前に「保守はメーカーですか、御社ですか」と一言聞いておくと安心です。メーカー保守と自社保守の違いは複合機のアフターサービスで詳しくご説明しています。

ちなみにサガスは、扱う複合機の保守をすべてメーカー保守で行っています。搬入も、メーカーの認定を受けた搬入業者が担当します。そのため、お客様から見たサポートの品質は、メーカーから直接買った場合と変わりません。

2. メーカー直販が強いのは、大量導入と多拠点

一度に多くの台数を入れる会社や、全国に多くの拠点を持つ会社には、メーカー直販が向いています。 メーカー直販の強みは、大きな商談でこそ発揮されます。一度にまとまった台数を導入する会社には、1台あたりの価格を大きく下げた提案が出せます。また、メーカーの全国ネットワークは強力なので、北から南まで拠点が点在している会社をまとめて面倒を見るには、メーカー直販でないと難しい面もあります。

一方で、その商談の進め方は、どうしても大口のお客様を前提に組まれがちです。1台から数台を入れる中小企業にとっては、提案の内容や進め方が少し大きすぎると感じることもあるかもしれません。

3. 中小企業にとっての販売店の強みは、1件ごとの細かさ

販売店は、1件ごとのお客様に目が届きやすい規模で動いています。導入台数が少ない会社ほど、その細かさが効いてきます。 私たちのような販売店は、1件1件の商談に注意を払いやすい体制です。月の印刷枚数、よく使う用紙、設置場所の事情、今の契約の残り。そうした一社ごとの事情を聞きながら、細かく調整した提案ができます。導入後も、「ちょっと聞きたい」に応えやすい距離感でお付き合いできるのは、販売店ならではの利点だと考えています。

細かい提案を受けたら、その中身を見極めるのはお客様の側です。見積もりを頼む前にそろえておきたい情報は見積もり前の準備チェックリストに、見積書のどこを見ればよいかは複合機の見積もりチェックにまとめています。

4. 複数メーカーを使い分けられる、販売店独自の提案ができる

複数のメーカーを扱う販売店(マルチベンダー)なら、メーカーごとの特色を比べて、お客様に合う一台を選べます。販売店独自のサービスを組み合わせられることもあります。

メーカーごとの特色を使い分ける

複合機は、メーカーごとに得意分野があります。スキャンの速さ、カラーの再現性、操作のしやすさ、維持費の考え方。メーカー直販では、当然ながらそのメーカーの機種の中から選ぶことになります。複数メーカーを扱う販売店であれば、メーカーをまたいで比べたうえで、使い方に合う機種を選べるのが利点です。メーカーごとの特徴はコピー機・複合機メーカーの特徴と比較にまとめています。

販売店独自のサービスを組み合わせる

販売店の中には、複合機と組み合わせて使える独自のサービスを持っているところもあります。サガスの場合は、複合機でスキャンした書類をクラウドに取り込み、AIで整理する「G DOCK」というサービスを提供しています。機械の販売だけでなく、その先の業務まで含めて提案できるのも、販売店ならではの強みです。

5. どちらが向いているか、早見表

判断の軸は、導入する台数と拠点の数です。

こんな会社 向いている窓口 理由
一度に多くの台数を導入する メーカー直販 まとまった台数なら1台あたりの価格を下げやすい
全国に多くの拠点がある メーカー直販 全国の拠点をまとめて対応できるネットワークがある
1台から数台の導入、拠点は1〜数か所 販売店 1件ごとの事情に合わせた細かい提案と対応ができる
メーカーを比べて選びたい 販売店(マルチベンダー) 複数メーカーの特色を横並びで比べられる
複合機と業務の仕組みをあわせて整えたい 販売店 独自のサービスを組み合わせた提案ができることがある

6. 販売店を選ぶときに確認したい3つのこと

販売店で買う場合は、正規販売店か、保守は誰がやるか、扱えるメーカーはいくつか。この3つを確かめておけば、大きく外すことはありません。

  • メーカーの正規販売店か:正規の流通経路で納品されるかどうかは、保守やサポートを受けるうえでの前提になります。
  • 保守はメーカーか、販売店の自社か:どちらでも構いませんが、自社保守の場合は対応地域や受付時間、到着までの目安を確認しておきます。
  • 扱えるメーカーはいくつあるか:1社だけなら比較の幅は限られます。複数メーカーを扱っていれば、比べたうえで選べます。

あわせて、見積書の中身を「毎月の合計額」で比べることも大切です。リース料だけを見ると、保守の費用やカウンター料金を見落としてしまいます。比べ方はリースと保守の関係でご説明しています。

結論: 台数と拠点数で選び、保守の担い手を確かめる

メーカー直販か、販売店か。迷ったときは、まず導入する台数と拠点の数を見てください。大量導入や全国展開ならメーカー直販、1台から数台の中小企業なら販売店が向いています。

そのうえで、販売店を選ぶなら「保守はメーカーですか、御社ですか」と一言確認する。保守がメーカーであれば、窓口が販売店でも品質はメーカー直販と変わりません。あとは、複数のメーカーを比べられるか、自社の事情に合わせて細かく相談に乗ってくれるかで選べば、後悔のない一台にたどり着けます。

複合機の販売店とメーカー直販に関するよくある質問(FAQ)

Q1. 販売店で買うと、メーカーで買うよりサポートの質は落ちますか?

正規販売店で、保守をメーカーが行う場合は落ちません。納品も故障時の修理も、メーカーのサポート網を通って行われるためです。ただし、販売店によっては自社のサービス網で保守を行う場合もあるので、契約前に「保守はメーカーか、販売店の自社か」を確認してください。

Q2. メーカー直販のほうが価格は安いですか?

一度に多くの台数を導入する場合は、メーカー直販のほうが1台あたりの価格を下げやすい傾向があります。1台から数台の導入では、一概には言えません。いずれの場合も、リース料だけでなく、保守やカウンター料金を含めた毎月の合計額で比べてください。

Q3. 「自社メンテ」とは何ですか?

メーカーではなく、販売店が自社の技術者とサービス網で保守を行う形です。自社メンテそのものが悪いわけではありませんが、対応地域、受付時間、技術者の体制は販売店ごとに違います。契約前に、対応範囲と、故障時に到着するまでの目安を確認しておくと安心です。

Q4. 全国に拠点がある会社は、どちらで買うべきですか?

拠点の数が多く、全国に点在している場合は、メーカー直販が向いています。メーカーの全国ネットワークで、すべての拠点をまとめて対応できるためです。拠点が1〜数か所であれば、販売店でも十分に対応できます。

Q5. マルチベンダーの販売店で買うメリットは何ですか?

複数のメーカーの複合機を横並びで比べたうえで選べることです。メーカーごとにスキャンの速さ、カラーの再現性、維持費の考え方などの特色があるため、使い方に合うメーカーを選べます。販売店独自のサービスを組み合わせた提案を受けられる場合もあります。

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