- ISDNの終了について、お客様からご相談をいただくことはあまりありません。今は光回線を契約してアナログ線を出す形が多く、FAXの通信にも問題がなくなったので、ISDNを意識する方が少ないのかもしれません。
- 光回線が出始めたころは、FAXの通信開始の音を拾えず「光回線ではFAXは使えない」と言われた時期もありました。機器の側で通信速度を下げるなどの対応をしていましたが、今はほぼ問題なく光回線からのアナログ線で使えます。
- 気をつけたいのは、建物が古すぎて、FAX用の配線まで確保できず、光ファイバーの工事の話に広がったようなケースです。これはNTTなどの事業者との相談になります。また、光回線のルーターからアナログ線を出す必要があることは、知っておいたほうがよいでしょう。
「INSネット(ISDN)が終わると聞いたけれど、うちのFAXは使えなくなるのでは?」。電話回線の仕組みが変わっていく中で、こうした心配をされる方もいるかもしれません。 私たちは秋葉原の複合機専門店として、業界で40年近く、FAXと回線のご相談に対応してきました。実は、ISDNの終了について、お客様からご相談をいただくことはあまりありません。それには理由があります。 このコラムでは、ISDNの終了とFAXの関係、光回線とFAXの付き合い方、そして今でも気をつけておきたいポイントをお伝えします。
1. ISDN終了の相談は、あまりない
お客様から、ISDNの終了に関するご相談をいただくことは、あまりありません。現在は、光回線を契約してアナログ線を出す形の契約が多く、FAXの通信にも問題がなくなったので、ISDNを意識する方が少ないのかもしれません。 多くの会社では、すでに電話やインターネットを光回線に切り替えています。光回線のルーターからアナログの電話線を出して、そこに複合機のFAXをつなぐ。この形が一般的になったことで、ISDNが終わっても、FAXの使い方そのものはほとんど変わらないのです。
もし今もISDNの回線でFAXを使っている場合は、回線の契約先に、これからの切り替えについて確認しておくと安心です。
2. 「光回線ではFAXは使えない」と言われた時期
光回線が市場に出てきたころは、光回線からアナログに変換している回線で、FAXの通信開始の音が拾えず、「光回線ではFAXは使えない」と言われている時期もありました。 FAXは、送る側と受ける側が音のやり取りで通信を始めます。光回線が出始めたころは、この音をうまく伝えられず、FAXがつながらないことがありました。そのため、「光回線にするとFAXが使えなくなる」と心配される方も少なくありませんでした。
当時は、複合機の側でFAXの通信速度を下げて設定するなどの対応をしていました。速度を落とすことで、通信を安定させていたのです。今でも「光回線とFAXは相性が悪い」というイメージをお持ちの方がいるのは、この時期の印象が残っているからかもしれません。
3. 今は、光回線のアナログ線でほぼ問題ない
現在は、光回線からのアナログ線で、ほぼ問題なくFAXを使えます。 回線の機器や複合機の性能が上がり、光回線でもFAXの通信は安定するようになりました。特別な設定をしなくても、光回線のルーターから出したアナログ線に複合機をつなげば、ふつうにFAXを送受信できることがほとんどです。
それでもFAXが届かない・送れないときは、ルーターの設定やつなぐ口に原因があることが多くあります。具体的な切り分け方はひかり電話でFAXが届かない・送れない原因で詳しくご説明しています。
4. 古い建物では、配線が確保できないことも
以前にあったのは、建物が古すぎて、光回線の契約はできたものの、FAX用の配線まで確保できず、光ファイバーそのものの工事の話にまで広がったケースです。これは、NTTなどの事業者との相談になるので、そちらでご相談ください。 光回線を契約しても、建物の中の配線の状態によっては、FAXをつなぎたい場所まで線を引けないことがあります。古いビルでは、配線の通り道が限られていたり、設備が今の回線に合っていなかったりするためです。
こうした場合は、複合機の側ではどうにもならず、回線の工事が必要になります。オフィスの移転や、古い建物への入居を考えているときは、FAXを置く場所まで回線を引けるかを、事前に回線の事業者に確かめておくと安心です。移転のときの段取りはオフィス移転で複合機を移設する手順と費用の考え方でまとめています。
5. 光回線のルーターから、アナログ線を出す
光回線のルーターから、アナログ線を出す必要があることは、知っておいたほうがいいかもしれません。 光回線は、そのままでは複合機のFAXにつなげません。光回線のルーターなどの機器で、電話用のアナログ線に変換して出す必要があります。ルーターに電話機をつなぐための口があり、そこから出した線を複合機のFAXにつなぐ、という形です。
回線を契約するときや、ルーターを交換するときは、FAXにつなぐアナログ線を出せるかを確かめておきましょう。複合機を動かしたあとに、FAXの線を差す口を間違えてつながらなくなる、というトラブルもよくあります。その注意点は複合機を自分で動かしても大丈夫?でご紹介しています。
結論: ISDNより、建物とルーターを確かめる
ISDNが終わっても、光回線からアナログ線を出せば、FAXはほぼ問題なく使えます。光回線が出始めたころは「FAXは使えない」と言われた時期もありましたが、今はその心配はほとんどありません。
気をつけたいのは、古い建物で配線が確保できないケースと、光回線のルーターからアナログ線を出す必要があることです。建物の配線はNTTなどの事業者に、FAXのつなぎ方は販売店に。それぞれ相談先を分けておくと、スムーズに解決できます。
INSネット終了とFAXに関するよくある質問(FAQ)
Q1. INSネット(ISDN)が終わると、FAXは使えなくなりますか?
光回線からアナログ線を出す形にすれば、FAXはほぼ問題なく使えます。現在はこの形の契約が多く、ISDNの終了についてのご相談はあまりありません。今もISDNでFAXを使っている場合は、回線の契約先に切り替えについて確認しておきましょう。
Q2. 光回線ではFAXが使えないと聞いたことがあります。本当ですか?
光回線が出始めたころは、FAXの通信開始の音を拾えず、そう言われた時期がありました。当時は複合機の側で通信速度を下げるなどの対応をしていましたが、今は光回線からのアナログ線でほぼ問題なく使えます。
Q3. 光回線を契約したのに、FAXをつなげないと言われました。
建物が古く、FAX用の配線まで確保できない場合があります。以前には、光ファイバーそのものの工事の話にまで広がったケースもありました。これはNTTなどの回線の事業者との相談になります。
Q4. 光回線で複合機のFAXを使うには、何が必要ですか?
光回線のルーターなどから、電話用のアナログ線を出す必要があります。ルーターの電話機をつなぐ口から出した線を、複合機のFAXにつなぐ形です。回線の契約やルーターの交換のときに、アナログ線を出せるか確かめておきましょう。
Q5. 光回線でFAXが届かないときは、どこに相談すればいいですか?
建物の配線や回線そのものの問題ならNTTなどの事業者に、ルーターのつなぎ方や複合機の設定なら販売店に相談するのが近道です。多くの場合は、ルーターの設定やFAXの線をつなぐ口に原因があります。

