- 複合機は100kgを超えることもある重い機械ですが、キャスターが付いているので、ある程度の移動は問題ありません。ただし、まれに転倒させたり、壁などにぶつけて破損させたりすることがあるので、移動するなら複数人で慎重に。
- 階段や段差がある場合は、業者に頼んでください。お客様ご自身で運ぶのは、まず無理です。
- 移動後によくあるのが、LANやFAX線を正しくつなげず、使えなくなったというご相談です。とくに多いのはFAXで、回線の線を電話機用の口につないでしまうケースです。電話でも解決できるので、まずはご相談を。
「席替えに合わせて、複合機の位置も少し変えたい」「業者を呼ぶほどでもないし、自分たちで動かしてもいいのだろうか」。オフィスのレイアウト変更のたびに、こうした疑問が出てきます。 私たちは秋葉原の複合機専門店として、業界で40年近く、複合機の設置や移設に携わってきました。結論から言うと、平らな床の上で少し動かす程度なら、ご自身でも問題ありません。ただし、いくつか気をつけたいことがあります。 このコラムでは、自分で動かすときの注意点と、業者に頼むべき場面、そして移動後によくある「FAXがつながらない」の原因と対処をお伝えします。
1. キャスター付きなら、ある程度の移動は問題ない
複合機は100kgを超えるような重い機械ですが、キャスターが付いているので、ある程度の移動は問題ありません。 オフィスで使われる複合機の多くは、本体の下の台やキャビネットにキャスター(車輪)が付いています。そのため、同じフロアの平らな床の上で、数メートル位置をずらす程度であれば、お客様ご自身でも動かせます。
レイアウト変更で複合機の位置を変えるたびに業者を呼んでいたら、手間も費用もかかります。平らな場所での短い移動なら、まずはご自身で動かすことを考えてもよいでしょう。ただし、次の章の注意点だけは、必ず守ってください。
2. 転倒と衝突に注意。動かすなら複数人で
まれに、移動中に転倒させてしまったり、壁などにぶつけて破損させてしまったりすることがあります。移動するなら、複数人で慎重に動かしましょう。 複合機は重いうえに、背が高く、上のほうが重くなっている機種もあります。勢いよく押したり、床のわずかな段差や配線にキャスターが引っかかったりすると、バランスを崩して倒れてしまうことがあります。100kgを超える機械が倒れれば、機械が壊れるだけでなく、人がけがをする危険もあります。
動かすときは、次のような点に気をつけてください。
- 必ず複数人で、ゆっくり押す(1人が押し、1人が周りを見る、など)
- 動かす前に、電源を切ってコンセントやケーブルを抜く
- 通り道の配線や小さな段差、床のマットなどを片付けておく
- 壁や机の角にぶつけないよう、狭い場所では特にゆっくり
- 給紙トレイや扉が開かないよう、しっかり閉めておく
動かす先の場所を決めるときは、コンセントや音のことも考えておくと、あとで困りません。置き場所の考え方は複合機の電源とコンセントの注意点や複合機の音がうるさい?もあわせてご覧ください。
3. 階段や段差があるなら、業者に頼む
階段や段差がある場合は、業者に頼んでください。お客様ご自身で運ぶのは、まず無理です。 キャスターで動かせるのは、あくまで平らな床の上だけです。階段や段差を越えるには、機械を持ち上げたり、専用の道具を使ったりする必要があります。100kgを超える重さのものを、慣れない方が持ち上げて運ぶのは、機械にとっても人にとっても危険です。
別のフロアへの移動や、オフィスの移転など、段差や階段を伴う移動は、複合機の移設に慣れた業者に任せましょう。移設の手順や、早めに相談したほうがいい理由についてはオフィス移転で複合機を移設する手順と費用の考え方で詳しくご説明しています。
4. 移動後に多いのは、FAX線のつなぎ間違い
移動後に、LANやFAX線を正しく接続できずに使えなくなったというご相談をいただくことがあります。とくに多いのはFAXです。 複合機によっては、FAXの線をつなぐ口が2つあります。機種によって表記は違いますが、電話回線(壁から来ている線)をつなぐ口と、電話機をつなぐ口です。TEL/FAXの切り替え機能を使って、複合機に電話機もつないでいる場合などに、この2つの口を使います。
移動のときにいったん線を抜き、戻すときに回線の線を、電話機をつなぐ口のほうに差してしまう。すると、見た目にはきちんとつながっているのに、「FAXがつながらない!」ということになります。私たちがいただくご相談の中でも、よくあるケースです。
こうしたつなぎ間違いは、電話でも解決できることがほとんどです。移動後にFAXが使えなくなったら、あわてて設定をいじる前に、まずはご相談ください。線を抜く前に、どの線がどの口に差さっているかをスマホで撮っておくと、戻すときに間違えにくくなります。光回線とFAXの組み合わせで起きるトラブルについてはひかり電話でFAXが届かない・送れない原因もご覧ください。
5. LANや電源も、動かす前に確かめておく
FAX線だけでなく、LANケーブルや電源についても、動かす前に確かめておくと、移動後に困らずに済みます。 移動先で、次のようなことが起きることがあります。
- LANケーブルが届かない、または差し込む口がない
- 電話回線の線が届かない
- 近くにコンセントがなく、延長コードでしのごうとしてしまう
同じフロア内の移動でも、移動先にLANの口や電話回線、コンセントがあるかを事前に見ておきましょう。また、LANのつなぎ方やネットワークの環境が変わると、パソコンから印刷できなくなったり、スキャンが届かなくなったりすることもあります。その場合はパソコンから複合機に印刷できない原因や共有フォルダにスキャンできなくなった原因を参考にしてください。
結論: 平らな床なら慎重に自分で、困ったら電話で相談
キャスター付きの複合機なら、平らな床の上での短い移動は、ご自身でも問題ありません。ただし、転倒や壁への衝突を防ぐため、必ず複数人で、ゆっくり慎重に動かしてください。階段や段差がある場合は、業者に頼むのが鉄則です。
そして、移動後に「FAXがつながらない」となったら、まず疑うのは線のつなぎ間違いです。線を抜く前に写真を撮っておけば防げますし、もし間違えても、電話で解決できることがほとんどです。困ったときは、まずご相談ください。
複合機を自分で動かすときのよくある質問(FAQ)
Q1. 複合機を自分で動かしても大丈夫ですか?
複合機は100kgを超えることもある重い機械ですが、キャスターが付いているので、平らな床の上でのある程度の移動は問題ありません。ただし、まれに転倒させたり壁にぶつけて破損させたりすることがあるので、必ず複数人で慎重に動かしてください。
Q2. 階段や段差がある場所へも、自分で運べますか?
階段や段差がある場合は、業者に頼んでください。キャスターで動かせるのは平らな床の上だけで、お客様ご自身で持ち上げて運ぶのは、まず無理です。機械にとっても人にとっても危険です。
Q3. 複合機を動かしたら、FAXがつながらなくなりました。
多いのは、線のつなぎ間違いです。複合機によっては、電話回線をつなぐ口と電話機をつなぐ口の2つがあり、回線の線を電話機用の口に差してしまうとFAXがつながりません。電話でも解決できることがほとんどなので、まずはご相談ください。
Q4. 動かす前に、しておいたほうがいいことはありますか?
電源を切ってコンセントやケーブルを抜き、どの線がどの口に差さっていたかをスマホで撮っておくと、戻すときに間違えにくくなります。また、移動先にLANの口や電話回線、コンセントがあるかも確かめておきましょう。
Q5. 動かしたあと、パソコンから印刷できなくなりました。
LANケーブルが正しく差さっているかを、まず確かめてください。つなぎ方やネットワークの環境が変わると、パソコンから印刷できなくなったり、スキャンが届かなくなったりすることがあります。わからない場合は、販売店や保守の窓口に相談してください。

