- 梅雨どきなどは、紙が湿気でうまく送られずに起こる紙詰まりが多くなります。給紙トレイの紙をよくさばいて使っていただくほか、ひどいときは給紙トレイのヒーターを付けていただくこともあります。
- 冬場は逆に、寒さで印刷がうまくのらないことがありました。これもヒーターユニットなどで対応できる場合があります。ヒーターは機種によって付けられるものとそうでないものがあるので、販売店に相談を。
- 温度差による結露で、感光体ドラムなどの部品が本来の働きをできず、印刷不具合が出ることがあります。しばらく電源を入れて室温を上げるなどで対処できることがあります。
季節で起きやすい複合機のトラブル|梅雨の紙詰まりと冬の結露
公開日:
いつもは調子のいい複合機が、梅雨に入ったとたんに紙詰まりを起こすようになった。冬の朝、最初に刷った書類の文字がかすれている。複合機のトラブルには、季節によって起きやすいものがあります。 私たちは秋葉原の複合機専門店として、業界で40年近く、複合機のトラブルのご相談を受けてきました。季節のトラブルは、原因が分かれば対処できるものも少なくありません。 このコラムでは、梅雨、冬、そして温度差の3つの場面で起きやすいトラブルと、その対処をお伝えします。
1. 梅雨どきは、湿気による紙詰まり
夏場、というか梅雨どきなどは、紙が湿気でうまく搬送できずに起こる紙詰まりが多くなります。 紙は、まわりの湿気を吸いやすいものです。湿気を吸った紙は、波打ったり、カールしたり、紙どうしがくっつきやすくなったりします。
そうなると、複合機の中で紙がうまく送られず、途中で引っかかって紙詰まりになります。梅雨の時期に急に紙詰まりが増えたら、湿気が原因かもしれません。紙詰まりが何度も起きるときの原因と対策は複合機の紙詰まりが何度も起きる原因と対策でまとめています。
2. まずは、給紙トレイの紙をよくさばく
対処としては、給紙トレイの紙をよくさばいて使っていただくなどがあります。 湿気でくっつきやすくなった紙は、トレイに入れる前に、束をパラパラとさばいて、紙と紙のあいだに空気を入れてあげると、1枚ずつ送られやすくなります。
あわせて、用紙の保管のしかたも見直してみてください。開けた紙を湿気の多い場所に置きっぱなしにしていると、紙そのものが紙詰まりの原因になります。用紙の保管についてはコピー用紙の保管と湿気でくわしくご説明しています。
3. ひどいときは、給紙トレイのヒーター
ひどいときは、給紙トレイのヒーターを付けていただくこともあります。ヒーターは機種により付けられるものとそうではないものもあるので、そのあたりは販売店に相談を。 紙をさばいても、保管を見直しても紙詰まりが続く。そんなときは、給紙トレイを温めて紙の湿気を飛ばすヒーターを付ける方法があります。
ただ、ヒーターはどの機種にも付けられるわけではありません。付けられる機種と、付けられない機種があります。湿気の多い場所に置くことが分かっているなら、導入の前に販売店に相談しておくと安心です。オプションの考え方は複合機のオプション選びでまとめています。
4. 冬は、寒さで印刷がうまくのらないことも
冬場は逆に寒さで、凍結することはないにしても、印刷がうまくのらないということがありました。これも、ヒーターユニットなどの対応ができる場合もあります。 複合機は、熱を使ってトナーを紙に定着させています。まわりがとても寒いと、その熱がうまく伝わらず、トナーが紙にしっかりのらないことがあります。
寒い場所に置いている複合機で、こすると文字がかすれる、印刷がうすい、といったことが起きたら、寒さが原因かもしれません。こちらも、ヒーターユニットなどで対応できる場合があるので、販売店に相談してみてください。印刷に線やスジが入るなど、ほかの印刷の不具合のチェックのしかたは複合機の印刷に線やスジが入るときのチェック手順でご紹介しています。
5. 温度差の結露には、電源を入れて室温を上げる
あと、温度差による結露で、感光体ドラムなどの部品が通常の働きをすることができず、印刷不具合が出ることがあります。これは、しばらく電源を入れて室温を上げるなどで対処できることがあります。 冷えきった部屋を急に暖めると、窓ガラスに水滴がつくように、複合機の中でも結露が起きることがあります。
結露で、感光体ドラムなどの印刷に関わる部品がぬれると、本来の働きができず、印刷がうまくいかなくなります。そんなときは、慌てずにしばらく電源を入れたままにして、部屋を暖めてみてください。中の水分が飛べば、元に戻ることがあります。それでも直らないときは、保守の窓口へ相談しましょう。窓口へ伝えることは複合機が故障したら、サービスマンが来るまでにしておくことでまとめています。
結論: 季節の変わり目は、置き場所と紙を見直す
梅雨どきは湿気による紙詰まり。まずは紙をよくさばくこと、そして用紙の保管を見直すこと。ひどいときは給紙トレイのヒーターという方法もあります。冬は寒さで印刷がうまくのらないことがあり、こちらもヒーターユニットで対応できる場合があります。
温度差による結露には、しばらく電源を入れて室温を上げるのが対処のひとつです。ヒーターは機種によって付けられないものもあるので、気になるときは販売店に相談しましょう。
季節で起きやすい複合機のトラブルに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 梅雨になると紙詰まりが増えるのはなぜですか?
紙が湿気を吸って波打ったり、くっつきやすくなったりして、複合機の中でうまく送られなくなるからです。給紙トレイの紙をよくさばいて使うほか、用紙の保管のしかたも見直してみてください。
Q2. 紙をさばいても紙詰まりが続きます。
ひどいときは、給紙トレイのヒーターを付ける方法があります。ただ、ヒーターは機種によって付けられるものとそうでないものがあるので、販売店に相談してください。
Q3. 冬になると、印刷がかすれる気がします。
寒さで、トナーが紙にうまくのらないことがあります。ヒーターユニットなどで対応できる場合があるので、販売店に相談してみてください。
Q4. 寒い朝、暖房をつけたら印刷がおかしくなりました。
温度差による結露で、感光体ドラムなどの部品が本来の働きをできず、印刷不具合が出ることがあります。しばらく電源を入れたままにして室温を上げると、元に戻ることがあります。直らないときは保守の窓口へ相談しましょう。
Q5. どの複合機にもヒーターは付けられますか?
いいえ。ヒーターは機種によって付けられるものとそうでないものがあります。湿気の多い場所や寒い場所に置くことが分かっているなら、導入の前に販売店に相談しておくと安心です。
