- 湿気を吸ったコピー用紙は、紙詰まりの原因になります。まれなケースですが、加工業の作業場に置いた複合機のそばで用紙を保管していたところ、湿気が多く、その紙を使うと紙詰まりが多く発生したことがあります。
- 用紙はできる限り乾燥した場所に保管するのが基本です。複合機にキャビネットが付いている場合は、その中に保管するのもおすすめです。
- できれば、そもそも湿気の多い場所に複合機を設置しないことをおすすめしています。常に湿気がある場所は、用紙だけでなく機器そのものにもよくないためです。
「最近、やけに紙詰まりが多い」。そう感じたとき、複合機の故障を疑う方がほとんどです。ところが、原因が機械ではなく、紙のほうにあることもあります。 私たちは秋葉原の複合機専門店として、業界で40年近く、さまざまな職場の複合機を見てきました。その中で、湿気を吸った用紙が紙詰まりを起こしていたケースがあります。 このコラムでは、そのときの実例をもとに、コピー用紙の保管のしかたと、複合機の置き場所の考え方をお伝えします。
1. 湿気を吸った用紙で、紙詰まりが続いた実例
まれなケースですが、加工業の作業場に置いた複合機で、そばに保管していた用紙が湿気を吸い、その紙を使うと紙詰まりが多く発生したことがあります。 そのお客様は、ものづくりの加工をされている会社でした。複合機は事務所ではなく作業場に置かれていて、コピー用紙もその近くに保管されていました。作業場は湿気が多く、用紙は知らないうちに湿気を吸っていたのです。
紙詰まりが続くので調べてみると、機械そのものに大きな問題は見当たりません。原因は、湿気を吸った用紙でした。複合機は、乾いた紙が決まった通り道を通ることを前提に作られています。紙の状態が変わると、それだけで詰まりやすくなってしまいます。
紙詰まりそのものの対処や、業者を呼ぶべきサインについては複合機の紙詰まりが何度も起きる原因と対策でまとめています。
2. なぜ、湿気を吸った紙は詰まりやすいのか
紙は湿気を吸うと、波打ったり、反ったり、やわらかくなったりします。こうした紙は、複合機の中をまっすぐ進めず、詰まりやすくなります。 コピー用紙は、木の繊維からできています。空気中の湿気を吸うと、繊維がふくらんで、紙全体がわずかに波打ったり、端が反ったりします。見た目ではほとんど分からなくても、複合機の中では大きな違いになります。
複合機は、紙を1枚ずつ送り出し、ローラーで挟みながら運び、熱を加えてトナーを定着させます。波打った紙や反った紙は、2枚まとめて送られたり、途中で斜めになったり、引っかかったりしやすくなります。また、湿った紙に熱が加わると、印刷後に紙がさらに丸まってしまうこともあります。
用紙の種類や厚さによっても詰まりやすさは変わります。用紙の選び方の基本はコピー用紙はどう選ぶべきかをご覧ください。
3. 用紙は、できる限り乾燥した場所に
コピー用紙は、できる限り乾燥した場所に保管するのが基本です。 私たちは、湿気が原因と思われる紙詰まりが続くお客様には、まず用紙の保管場所を変えることをおすすめしています。
ただ、実際には、そのために職場の環境を変えるのはなかなか難しいものです。作業場の湿気を急になくすことはできませんし、用紙を置ける場所も限られています。そこで、次のようなできる範囲の工夫から始めるのが現実的です。
- 作業場ではなく、事務所など湿気の少ない部屋に用紙を置く
- 床に直接置かず、棚の上など少し高い場所に置く
- 水を使う場所や、外気が入りやすい出入り口の近くを避ける
- 使う分だけを開けて、残りは包装のままにしておく
用紙は包装されている間は湿気を吸いにくくなっています。開けた用紙を、包装を外したまま積んでおかないことも大切です。
4. キャビネットがあれば、その中に保管する
複合機にキャビネットが付いている場合は、その中に用紙を保管するのもおすすめです。 複合機の下には、給紙トレイを増やすための台や、物を収納できるキャビネットを付けられることがあります。キャビネットの中は、床に直接置くよりも湿気の影響を受けにくく、ほこりもかぶりにくくなります。
また、複合機のすぐ下に用紙があれば、補充するときにも手間がかかりません。わざわざ別の部屋まで取りに行かなくて済むので、「乾燥した場所に保管する」と「すぐに補充できる」を両立しやすい方法です。これから導入する場合は、キャビネットを付けるかどうかも、置き場所と合わせて考えておくとよいでしょう。複合機のオプションの選び方は複合機のオプション選びでまとめています。
5. できれば、湿気の多い場所に複合機を置かない
私たちは、できればそもそも湿気の多い場所に複合機を設置しないことをおすすめしています。常に湿気がある場所は、用紙だけでなく、機器そのものにもよくないためです。 複合機の中には、電気で動く部品や、熱を使う部品、精密な機構がたくさん入っています。湿気の多い場所に置き続けると、用紙のトラブルだけでなく、機器そのものの不調につながるおそれがあります。
作業場や工場、倉庫などに複合機を置く必要がある場合でも、できるだけ湿気の少ない一角を選ぶことが大切です。事務所と作業場の両方で使う場合は、湿気の多い作業場ではなく、事務所側に置いて、必要なときに取りに行く運用も考えられます。ほこりや水への備えについては建設会社の現場事務所に複合機を置くときのポイントも参考になります。また、音の面から置き場所を考えるなら複合機の音がうるさい?もあわせてご覧ください。
結論: 紙詰まりが続くなら、紙の置き場所を見直す
紙詰まりが続くとき、原因は複合機ではなく、湿気を吸った用紙にあることがあります。用紙はできる限り乾燥した場所に保管し、複合機にキャビネットがあれば、その中に置いておくのがおすすめです。
職場の環境を変えるのは難しくても、用紙の置き場所なら変えられます。そして、これから複合機を置く場所を決めるなら、湿気の多い場所は避ける。用紙にとっても、機器にとっても、それがいちばんの備えです。
コピー用紙の保管と湿気に関するよくある質問(FAQ)
Q1. 湿気で紙詰まりが起きることはありますか?
あります。湿気を吸った用紙は波打ったり反ったりして、複合機の中をまっすぐ進めず、詰まりやすくなります。加工業の作業場で湿気の多い場所に用紙を保管していたところ、その紙で紙詰まりが多く発生したという実例もあります。
Q2. コピー用紙は、どこに保管すればいいですか?
できる限り乾燥した場所に保管するのが基本です。床に直接置かず、水を使う場所や出入り口の近くを避け、使う分だけ開けて残りは包装のままにしておくのがおすすめです。複合機にキャビネットが付いている場合は、その中に保管するのもよい方法です。
Q3. 職場の湿気が多く、保管場所を変えるのが難しい場合はどうすればいいですか?
職場の環境そのものを変えるのは難しいので、用紙だけでも事務所など湿気の少ない部屋に置く、棚の上に置く、包装を開けたままにしない、といったできる範囲の工夫から始めるのが現実的です。
Q4. 湿気の多い場所に複合機を置いても大丈夫ですか?
できれば避けることをおすすめします。常に湿気がある場所は、用紙のトラブルだけでなく、機器そのものにもよくありません。作業場や工場に置く必要がある場合も、できるだけ湿気の少ない一角を選んでください。
Q5. 複合機のキャビネットに用紙を入れておくのはよいですか?
おすすめです。床に直接置くより湿気やほこりの影響を受けにくく、補充するときもすぐに取り出せます。これから導入する場合は、キャビネットを付けるかどうかも置き場所と合わせて考えておくとよいでしょう。

