- リースの複合機は、基本的にリース会社への「返還」です。リース会社が指定する場所への移動を依頼する形になるので、まずはリース会社からの指示を確認しましょう。入れ替えの場合は、新しい機器を入れる業者に、リース会社が引き上げを委託することもあります。
- 撤去は、複合機の撤去の経験がある業者に頼みましょう。経験のない業者に頼むと、最悪の場合、不法投棄などの問題に巻き込まれるおそれがあります。ハードディスクのデータも、できるだけ専門の業者に任せるのが安心です。
- カウンター保守契約の機種を撤去・廃棄するときは、カウンター契約の解約手続きを必ずしてください。機械はもうないのに、カウンター料金だけ払い続けることになりかねません。
入れ替えの比較に:5年保証付きA3カラー複合機 HP E786dn
「リースが満了したけれど、返却はどうすればいいのか」「買った販売店と連絡が取れなくなって、古い複合機を撤去できない」「中のデータが心配」。複合機の撤去や引き上げについて、こうしたご相談をよくいただきます。 私たちは秋葉原の複合機専門店として、業界で40年近く、導入から撤去まで携わってきました。撤去は、導入に比べて段取りがわかりにくく、見落としが起きやすい作業です。 このコラムでは、リース機と購入機での段取りの違い、業者の選び方、データの扱い、そして忘れがちな契約の解約まで、撤去のときに押さえておきたいことをお伝えします。
1. 撤去でよくある4つのご相談
複合機の撤去でよくあるご相談は、リース満了後の返却の段取り、他社の機械の撤去、撤去の費用、ハードディスクのデータの4つです。 どれも、撤去を考えている方なら一度は気になることばかりです。
- リース満了後の返却の段取りがわからない
- 他社が入れた機械を撤去してほしい(買った販売店と連絡が取れなくなった、など)
- 撤去の費用がどのくらいかかるかわからない
- 中のハードディスクのデータが心配
撤去の段取りは、その複合機がリースなのか、購入したものなのかで大きく変わります。まずは、手元の契約書でどちらなのかを確かめるところから始めましょう。撤去の費用も、リースか購入か、入れ替えを伴うかどうか、設置場所の条件などによって変わるため、まずは状況を伝えて見積もりを取るのが確実です。
2. リースの複合機は「返還」。まずリース会社に確認
リースの複合機は、基本的にリース会社への「返還」です。リース会社が指定する場所への移動を依頼する形になるので、まずはリース会社からの指示を確認しましょう。 リースの複合機は、使っている会社のものではなく、リース会社の持ち物です。リースが満了したり、途中で解約したりしたときは、自分たちで処分するのではなく、リース会社に返すことになります。
返し方は、リース会社によって決まっています。どこに、いつまでに、どうやって運ぶのか。運ぶ作業を誰が手配するのか。そうした指示はリース会社から出るので、撤去の業者を探す前に、まずリース会社に連絡してください。自己判断で処分してしまうと、契約上の問題になることもあります。
リース満了後に返却するか、再リースするか、買い取るかといった選択肢については複合機の廃棄・処分はどうする?で、途中解約の考え方は複合機リースは途中解約できる?で詳しくご説明しています。
3. 入れ替えなら、引き上げを新しい業者がする場合も
入れ替えの場合は、新しい機器を入れる業者に、リース会社が古い機械の引き上げを委託することがあります。その場合は、作業がスムーズに進みます。 新しい複合機の搬入と、古い複合機の搬出を同じ業者が同じ日に行えれば、立ち会いも一度で済み、機械のない時間もほとんどありません。お客様にとっては、いちばん手間のかからない形です。
ただし、すべてのケースでそうなるわけではありません。リース会社や契約の内容によっては、引き上げを別の業者が行うこともあります。入れ替えを考えているときも、まずはリース会社に確認し、そのうえで新しい業者に「古い機械の引き上げはどうなるか」を相談しておくと安心です。入れ替え当日の流れは複合機の設置当日の流れもあわせてご覧ください。
4. 撤去の経験がない業者には頼まない
複合機の撤去の経験がない業者に頼むのは、おすすめできません。最悪の場合、不法投棄などの問題になってしまうおそれがあるためです。 複合機は重く、大きく、中にトナーなどの消耗品も入っています。運び出すにも、処分するにも、それなりの知識と手順が必要です。安さだけで、複合機を扱ったことのない業者に頼んでしまうと、運び出したあとの処分が適切に行われないこともあります。
もし運び出された複合機が不法投棄されれば、依頼した側も無関係とは言えなくなるおそれがあります。撤去を頼むときは、複合機の撤去の経験がある業者か、処分までどう行うのかを説明してくれる業者を選びましょう。
購入した販売店と連絡が取れなくなってしまった、といった理由で、私たちに撤去をご依頼いただくケースもあります。購入した機械で、もとの販売店に頼めない場合は、複合機を扱っている専門店に相談してみてください。販売店とのつながりが切れたときに困らないための考え方は担当者が辞めても困らない複合機業者の選び方でもまとめています。
5. ハードディスクのデータは、専門の業者に
ハードディスクのデータが心配な場合は、できるだけ専門の業者に任せることで解消できると思います。ただ、パソコンほどはっきりと複合機のデータ消去をうたっている業者は少ないのが実情です。 複合機の中には、コピーやスキャン、FAXのデータが一時的に保存されるハードディスクなどの記憶装置が入っていることがあります。撤去したあとの機械からデータが漏れないか、心配される方が多いのは当然です。
パソコンのデータ消去であれば、専門のサービスはたくさんあります。ところが複合機の場合、データ消去をはっきりと掲げている業者はそれほど多くありません。撤去を頼むときは、データの扱いをどうしているかを、事前に業者に確かめておきましょう。リースの機械であれば、リース会社に返したあとのデータの扱いについても、あわせて確認しておくと安心です。
データ消去の手順については、複合機の廃棄・処分はどうする?でもご紹介しています。
6. カウンター保守契約の解約を、必ずする
カウンター保守契約の機種を撤去・廃棄するときは、カウンター契約の解約手続きを必ずしてください。機械はもうないのに、カウンター料金だけ払わされる事態になりかねません。 印刷枚数に応じて料金を払うカウンター保守契約は、リースの契約とは別の契約になっていることがよくあります。リースが終わって機械を返しても、カウンター保守の契約は自動では終わらない場合があるのです。
撤去の段取りを進めるときは、次のような契約が残っていないかも、あわせて確かめておきましょう。
- カウンター保守契約(基本料金がかかっているもの)
- その他の保守契約やサポート契約
- 複合機に関連するソフトやサービスの契約
解約の手続きには、決まった期限や手順があることもあります。撤去の日が決まったら、早めに保守の契約先に連絡しておくと、無駄な支払いを防げます。
結論: 撤去の前に「誰に返すか」「誰が運ぶか」「何を解約するか」
複合機の撤去は、リースならリース会社への返還が基本です。まずはリース会社の指示を確かめ、入れ替えなら新しい業者が引き上げを任されていないかも確認しましょう。購入した機械なら、撤去の経験がある業者に頼み、処分やデータの扱いまで確かめておくことが大切です。
そして最後に、カウンター保守契約などの解約を忘れずに。機械がなくなったあとも料金だけが続く、という事態を防げます。誰に返すか、誰が運ぶか、何を解約するか。この3つを押さえておけば、撤去で困ることはぐっと少なくなります。
複合機の撤去・引き上げに関するよくある質問(FAQ)
Q1. リースが満了した複合機は、どうやって返却すればいいですか?
リースの複合機は、基本的にリース会社への「返還」です。リース会社が指定する場所への移動を依頼する形になるので、まずはリース会社に連絡し、返し方や運ぶ作業の手配について指示を確認してください。
Q2. 入れ替えのとき、古い複合機の引き上げは誰がしますか?
新しい機器を入れる業者に、リース会社が引き上げを委託する場合があり、そのときは作業がスムーズに進みます。ただし、すべてのケースでそうなるわけではないので、まずはリース会社に確認してください。
Q3. 買った販売店と連絡が取れません。撤去はどこに頼めばいいですか?
複合機を扱っている専門店に相談してください。サガスにも、購入した販売店と連絡が取れなくなったという理由で撤去のご依頼をいただくことがあります。複合機の撤去の経験がない業者に頼むと、最悪の場合、不法投棄などの問題になるおそれがあるので注意しましょう。
Q4. 撤去する複合機のハードディスクのデータが心配です。
できるだけ専門の業者に任せることで解消できると思います。ただ、パソコンほどはっきりと複合機のデータ消去をうたっている業者は少ないので、撤去を頼む前に、データの扱いをどうしているかを業者に確かめておきましょう。
Q5. 複合機を撤去したら、保守契約はどうなりますか?
カウンター保守契約は、リースとは別の契約になっていることが多く、機械を撤去しても自動では終わらない場合があります。撤去・廃棄するときは、カウンター契約の解約手続きを必ずしてください。機械はもうないのに、カウンター料金だけ払い続けることになりかねません。

