- 不動産仲介会社は印刷量が多く、FAXもまだ多い業種です。物件資料はカラーと思われがちですが、コストを抑えるためにモノクロ中心の会社が多く、画質より壊れにくさが重視されます。
- 1種類の資料を数枚ずつ出す使い方が多いため、速さより、シンプルで扱いやすい機種が向いています。狭い店舗では、保守の作業ができるスペースを残して設置することが大切です。
- 物件資料も契約書類も、紙そのものが商品です。止まると営業に直結するため、保守体制がしっかりしたメーカーの機種を選び、必要に応じて土日祝日の対応も付けておくと安心です。
印刷量の多い店舗の比較材料に:カウンター料金0円のA3カラー複合機 HP E786dn
不動産仲介会社の店舗を訪ねると、カウンターの奥にはたいてい複合機があり、物件資料や契約書類が次々と出てきます。不動産会社は、今でも紙とFAXをよく使う業種の一つです。 私たちは秋葉原の複合機専門店として、業界で40年近く、さまざまな業種に複合機を納めてきました。不動産会社の使い方には、ほかの業種とは違うはっきりした特徴があります。 このコラムでは、不動産仲介会社の複合機の使い方の特徴と、機種や設置場所、保守体制の選び方をお伝えします。
1. 不動産仲介の複合機の使い方。印刷量が多く、意外とモノクロ中心
不動産仲介会社は印刷量もFAXも多い業種です。物件資料はカラーで印刷していると思われがちですが、実際にはコストを抑えるためにモノクロ中心の会社が多く、画質より壊れにくさが重視されます。
| 項目 | 不動産仲介会社の傾向 |
|---|---|
| 印刷量 | 比較的多い。物件資料、お客様向けの資料、契約書類 |
| FAX | まだ多い。業者間の物件情報のやり取りなど |
| カラーとモノクロ | 意外とモノクロが多い。コストを抑えるためと考えられる |
| 重視されること | 印刷の画質より、壊れにくさ(堅牢性) |
| 印刷のしかた | 1つの原稿を大量に、より、1種類を数枚ずつが多い |
物件のチラシや図面というとカラーのイメージがありますが、毎日の業務で出す資料の多くはモノクロです。印刷量が多いぶん、カラーで出すとコストがかさむため、モノクロを基本にしている会社が多いのだと思います。そして、画質の細かな違いより、毎日たくさん刷っても壊れないことを気にされるお客様が多いのも特徴です。
カラーとモノクロの比率は、毎月の費用に大きく影響します。印刷のコストを下げる考え方は複合機のコスト削減でご説明しています。
2. FAXと紙の文化は、減ってきたが、まだ残る
メールやネットで物件情報をやり取りする仕組みが広がり、FAXは昔ほどではなくなりました。それでも、ほかの業種に比べるとまだ多く、お客様に見せる資料や契約書類は紙で出すことが多いのが現状です。 不動産業界では、業者どうしで物件情報をFAXでやり取りする文化が長く続いてきました。最近は、メールや、ネットと連携した物件情報のシステムが進み、昔ほどFAXに頼らなくなっています。とはいえ、ほかの業種と比べると、FAXはまだよく使われている方です。
また、お客様に物件を説明するときに見せる資料は、紙で出すことが多くあります。契約の際には、重要事項説明書や契約書など、書類の量も多くなります。法律の改正で、こうした書類を電子で交付することもできるようになりましたが、紙で渡す場面はまだ多く残っています。不動産会社にとって、複合機は今も欠かせない道具です。
受信したFAXを紙に出さずにパソコンやクラウドで確認する使い方は、複合機のDXハブ化でご紹介しています。FAXの紙を減らしたい会社は参考にしてください。
3. 速さより、シンプルで扱いやすい機種を
不動産会社では、1種類の資料を数枚ずつ出す使い方が多いため、印刷速度の速さはそれほど必要ありません。シンプルで、誰でも気軽に扱える機種が好まれます。 複合機の印刷速度は、同じ原稿を何十枚、何百枚と続けて出すときに差が出ます。不動産会社のように、物件ごとに違う資料を数枚ずつ出す使い方では、速度の差はあまり感じられません。そのため、私たちは不動産会社のお客様に、速い機種ばかりをおすすめすることはしていません。
それより大切なのは、操作のしやすさです。店舗では、いろいろなスタッフが入れ替わりで複合機を使います。機能がたくさんあって複雑な機種より、シンプルで、気軽に扱える機種のほうが、日々の業務はスムーズに進みます。印刷枚数から適した速度を考える方法はコピー機の選び方でご説明しています。
4. 狭い店舗に置くときは、保守の作業スペースを残す
個人で経営されている不動産会社などでは、狭いスペースに複合機を置くことが多くあります。コンパクトな機種を選ぶのは正解ですが、狭すぎると、故障したときに保守の作業ができなくなることがあります。 駅前の小さな店舗などでは、限られたスペースに複合機を押し込むように置いているケースをよく見かけます。こうした店舗には、私たちもコンパクトな機種をおすすめしています。
ただし、注意したいのは、置けるかどうかと、保守の作業ができるかどうかは別だということです。複合機を修理するときは、扉やパネルを開けたり、トレイを引き出したり、ときには本体を少し動かしたりする必要があります。壁や棚にぴったり付けて置いていると、いざというときに作業ができず、修理に時間がかかってしまいます。
設置場所を決めるときは、本体の大きさだけでなく、扉を開けたり、人が前に立って作業したりできる余裕があるかも確認してください。
5. 止まると営業が止まる。保守体制と土日祝日の対応
不動産会社にとって、物件資料や契約書類は商品そのものです。複合機が止まると営業に直結するため、保守体制がしっかりしたメーカーの機種を選び、必要に応じて土日祝日の対応も付けておくと安心です。 複合機が止まって困るのは、どの業種でも同じです。ただ、不動産会社の場合は、その影響が特に大きくなります。お客様に見せる物件資料が出せない、契約書類が印刷できない。印刷物そのものが商品のようなものなので、複合機が止まることは、営業が止まることに近いのです。
そのため、私たちは不動産会社のお客様には、保守体制がしっかりしているメーカーの機種をおすすめしています。さらに、土日や祝日に営業している店舗が多いことから、場合によっては土日祝日にも保守の対応を受けられる特約を付けてご案内しています。
平日しか保守の対応がない契約だと、週末の繁忙日に複合機が止まったとき、週明けまで待つことになりかねません。店舗の営業日と、保守の対応日がそろっているかを、契約の前に確認してください。保守の土日対応の考え方は複合機のアフターサービスでもご説明しています。
6. 不動産会社の複合機選び、チェックリスト
- カラーとモノクロの比率:モノクロ中心なら、モノクロの費用が抑えられる構成を選ぶ。
- FAXの使い方:FAXの量と、受信したFAXを紙に出す必要があるかを確認する。
- 速度より扱いやすさ:数枚ずつの印刷が中心なら、速さより操作のシンプルさを優先する。
- 壊れにくさ:印刷量が多いなら、耐久性に余裕のある機種を選ぶ。
- 設置スペース:本体の大きさに加えて、扉を開けて作業できる余裕があるか。
- 保守体制:保守がしっかりしたメーカーか、店舗の営業日に保守の対応があるか。
結論: 速さと画質より、止まらないことを選ぶ
不動産仲介会社の複合機は、印刷量が多く、FAXもまだ多く、意外にもモノクロ中心です。1種類の資料を数枚ずつ出す使い方が多いので、速さや画質を追いかける必要はありません。
大切なのは、シンプルで扱いやすく、壊れにくく、止まってもすぐ直ること。狭い店舗でも保守の作業ができるスペースを残し、保守体制のしっかりしたメーカーの機種を選び、店舗の営業日に合わせた保守の対応を付けておく。紙が商品である業種だからこそ、止まらない一台を選んでください。
不動産会社の複合機選びに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 不動産会社には、カラー複合機が必要ですか?
カラーで出したい資料があるなら、カラー複合機が便利です。ただ、実際の不動産会社ではコストを抑えるためにモノクロ中心で印刷していることが多いため、カラーとモノクロの比率を確認したうえで、毎月の費用が抑えられる構成を選ぶことが大切です。
Q2. 不動産会社で、FAXはまだ必要ですか?
メールやネットで物件情報をやり取りする仕組みが広がり、昔ほどではなくなりましたが、ほかの業種に比べるとまだFAXはよく使われています。今の業務でFAXをどのくらい使っているかを確認し、受信したFAXを紙に出さずに確認する使い方も検討するとよいでしょう。
Q3. 不動産会社には、印刷速度の速い複合機が向いていますか?
必ずしもそうではありません。不動産会社では、1種類の資料を数枚ずつ出す使い方が多いため、速度の差はあまり感じられません。速さより、いろいろなスタッフが気軽に使えるシンプルさや、壊れにくさを優先するのがおすすめです。
Q4. 狭い店舗に複合機を置くときの注意点は何ですか?
コンパクトな機種を選ぶことに加えて、保守の作業ができるスペースを残すことが大切です。修理のときは扉を開けたりトレイを引き出したりするため、壁や棚にぴったり付けて置くと、作業ができず修理に時間がかかることがあります。
Q5. 土日も営業している店舗では、保守契約で何を確認すればいいですか?
保守の対応日が、店舗の営業日とそろっているかを確認してください。平日だけの対応だと、週末に複合機が止まったときに週明けまで待つことになりかねません。土日祝日にも対応を受けられる特約を付けられるかを、契約の前に業者に確認しておくと安心です。

